薬の作用機序:静止膜電位 | 紫野瀨﨑家

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薬の作用機序、薬理作用を動画で解説するシリーズです。

今回は「静止膜電位」です。

静止膜電位(せいしまくでんい)とは、細胞が生きている限り止まらないイオンの流出入があるものの、電荷の移動が一定条件下で見かけ上動かなくなる膜電位の状態です。
細胞膜に発生する電位を膜電位といいます。細胞が興奮していないとき(静止状態)の膜電位を静止電位といいます。
細胞膜にはタンパク質(受容体、チャネルなど)が散在しており、通常、細胞内にK+(カリウムイオン)が多く、細胞外はNa+(ナトリウムイオン)が多い状態です。神経細胞が活動していないときは、細胞膜はカリウムイオンが特に通りやすくなっている(カリウムチャネルが開いている)ため、細胞の中は外に対してマイナスの電位になっています。