入力遅延の計測と言えば専門的な機械を使うものばかりと思っていたが、ようやく最近Is it Snappy?の存在を知ったので、これまで気になっていたゲームの入力遅延を自力で調べてみた。結果は以下の通りである。
測定環境は、PS4がBenQのXL2411K、アケコンがVictrix、PS5がこの前買ったLGのUltragearの4K、アケコンがQanba Pearl、XboxOneXがモニターはそれと同一、アケコンがUFB、そしてSwitchがBenQのEX2710と、アケコンが8bitの現行アケコンである。
という訳で、環境に起因する遅延はほぼ皆無と言っていい。アケコンも全てUFBだったら完璧だったかも知れないが、正直そこまでの誤差は生まれないと思ったのでそのまま普段愛用しているものでやってしまった。Switchに関しては、最も遅延が少ないと言われるRAPV使用するべきだったかも知れないが、その時使用していたのがたまたま8Bitのものだったので、こちらもそのまま使ってしまった。
そして記念すべき最初の入力遅延測定となったのは、Switch版の「ワンダーボーイ・モンスターランド」である。こちらはXbox360やPS3でも販売形式は違うがプレイ可能であるのだが、Switch版に関しては明らかにジャンプのタイミングがワンテンポ遅れていたので、これは気になっていた所である。結果は約5.52フレーム。5フレーム以上だと明らかに遅延を感じる数値なので、まあ予想通りである。
アケアカからはまずグラディウスと沙羅曼蛇。いずれもPS4版よりも遅延を感じるタイトルであるが、こちらもそれぞれ4.78、5.74フレームと、PS4版よりもおおよそ1フレーム以上の遅延が存在していた。
逆に、斑鳩、雷電IV、ケツイ、ダライアス外伝などはほとんどが3フレーム未満という脅威的なものだった。という訳で、これらは実際の基板とブラウン管テレビの組み合わせとほとんど体感で差を感じる事はないかと思われる。
最近出た「カプコン・ファイティングコレクション」では、PS4版の遅延の大きさが一部で話題となったのだが、やはり今でもそれは変わらない。逆に、コンソール機で1番と言われているXboxOne版は脅威的であり、ほぼ3フレーム未満である。アーケード版のストIIXが3フレームという検証がYouTubeにあるが、実質それと同程度という事である。
対照的に、アニコレ版に関してはぐうの音も出ないとしか言いようがない。平均6フレームでは、明らかに体感出来る遅延であり、シューティングならゲームにならないレベルである。ベルコレ版のファイナルファイトは5フレームと、基板よりかは遅いはずだがアニコレよりかはかなりマシだ。
これまで遅延に関しては何度も触れてきたが、いずれも体感的なものだったので、ようやく私もここで数値化が出来たという事である。せっかくの名作であっても、遅延でまともにプレイが出来ないともなれば本末転倒なので、どうかメーカーさんもここには強い拘りを抱いて欲しいものである。