アーケードゲームを愛す・その52 | ONCE IN A LIFETIME

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フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

2000年まで書いてきて、大事なゲームをスキップしていた事にすっかり忘れていた。そのゲームとは、1999年2月におおよそ9年ぶりにリリースされた「グラディウス」の名を冠する正当な続編、「グラディウスIV」である。一応、1997年にPSオリジナルの「グラディウス外伝」などが発売されていたりもしたが、当時はまだアーケードの続編こそ正当、という認識があったため、一応沙羅曼蛇2などもあったものの、前述の通りその名を冠する続編としては実に9年ぶり、西暦だけ見れば10年ぶりの続編となった。

 

当時は「パロディウスだ!」もグラディウスシリーズの新作と言う認識だったため、「神話からお笑いへ」行ってしまった流れをどうやって戻すのかという疑問があったのであるが、蓋を開けてみればまさにそのまんまな「復活」であった。1999年2月という事は、おそらく前年のAMショー辺りで公開されていたはずであり、実際に私も雑誌で詳報を見た事がある。

 

当時、アーケードからは離れていたとは言え、やはりグラディウスシリーズにのめり込んでいった私としては当然気になったものである。しかし、発売当時は全くゲーセンからは離れていたので、その当時はプレイする事がなく、実際にプレイしたのは1999年の年末ぐらいである。この当時は本厚木にまだいくつかゲーセンが残っていたので、もっぱらその辺りでプレイしていた。それまでのアーケード版グラディウスは、いずれもリリースから数年後の後追いだったので、発売年にプレイしたのはIVが初めての事だった。

 

そういう意味では貴重な経験であり、割とプレイはしていたのであるが、それまでのある程度パターンを築けば安定して進めたゲーム性とは異なり、ランダム性が非常に強い場面が多いため、かなり苦戦したものである。数年後、私が当時作成していたサイトでも触れたのだが、当時は弾幕系が流行っていたので、多分にその影響もあったかと思われる。しかし、怒首領蜂などはミスしてもその場から復活が容易なのに対し、グラIVはこれまでの通り戻り復活、当然丸裸からのスタートとなる。

 

つまり、ランダム性が高いのは復活が容易というシステムがあってこそ成り立つゲーム性なのであって、ミスしたらほぼ終わりというグラディウスのゲーム性からしたらランダム性が強いというのはそぐわないのだ。それでいて火力が非常に弱く、3面の泡面に代表されるようにフルパワーでも押される場面が多かったりと、それまでにあったフルパワーによる無双感もない。

 

そしてとどめに、ステージがどこかで見た事のあるようなものばかりであり、特にIIのそれに酷似していたので、前述のゲーム性も含めてマニアの多いグラディウスファンから総攻撃を喰らったものである。当時はまだSNSなどはなかったが、今であれば大炎上ものであろう。

 

結局、ゲーメストの攻略も読む事がなかった私はなかなか進む事が出来ず、多分モアイ面ぐらいまでがやっとだったかと思う。のち、PS2版が発売された時もプレイしたが、結局この時も1周は出来ていない。