アーケードゲームを愛す・その43 | ONCE IN A LIFETIME

ONCE IN A LIFETIME

フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

そういう訳で、バーチャファイターにはあまりハマらなかった私であったので、前回述べたように相変わらずネオジオのゲームばかりをプレイしていた。そんな最中に発表されたのが、「龍虎の拳2」である。こちらはメインの全キャラがプレイアブルとなり、初めから対戦格闘を前提とした作りであったのだが、操作性に若干の難があるのと、そしてなんと言ってもCPUが強すぎる、という欠点があり、初めこそ人気を博していたものの、まもなく尻すぼみとなっていった。

 

そして2月下旬、AOUショーが開催された。それまで、AOUショーというのは一般入場こそ可能であったものの、実際に行くのはかなりのマニアに限られていた。しかし、この時はゲーメストが事前に増刊を出すなど煽りに煽りまくり、しかも早くもストIIの最新作である「スーパーストリートファイターIIX』と、コナミ待望の横スクロールシューティング「極上パロディウス」が同時に発表されたため、とんでもない盛り上がりを見せたものである。

 

そして、日付的に公立高校の入試か何かと重なったため、ちょうどその日に学校が休みとなった。という訳で、親友を引き連れて朝イチに幕張メッセまで向かったのである。当時はもちろんスマホもGoogleマップも影も形もない時代であったので、何時間ぐらいかかるのか皆目見当もつかなかったものだが、もちろん嫌になるほど遠かった。しかし、それでも開場時間ぐらいには到着したかと思う。しかし、当然ストIIXと極パロは黒山の人だかりであり、前者は一度もプレイする事が出来なかった。

 

後者はかろうじて1度プレイする事が出来たが、当然こちらも大人気であったため、あえて二人同時プレイを行ったものである。私はツインビー、親友は2P側なので「あいつ」を使用したのであるが、やはり初見で後者の方が有利と分かったものである。そして、この日はセガ初のMODEL2基板ゲームである「デイトナUSA」も発表され、もちろんこちらも黒山の人だかりであった。

 

前年末、すでにナムコから初のテクスチャ使用ゲームである「リッジレーサー」が発表されてはいたのだが、それでもこのMODEL2基板ゲームは多くの目を引いたものだった。もちろん、私はレースゲームは専門外であったので、一度もプレイする事はなかったのだが、一体ゲームはどこまで進化していくのだろう、と思ったものである。

 

他にはビデオシステムのバレーボールのゲームをプレイした程度であったかと思うが、やはり年間最大級のイベントだけあってかなり楽しめたものである。しかし、やはりあまりにも遠過ぎ、同時にここまで来る事もなかったかな、と思ってしまった事も確かだった。