そして、12月にはSNKより待望の「餓狼伝説2」が発売された。以前のネオジオの項ですでに触れていたが、どういう訳だか発売前からゲーメストが異様なまでにプッシュしており、まだユーザーに支持されるかどうかも分からない段階でのプッシュというのは正直一種の気味悪さすら感じてしまったものである。
その当時、まだネオジオのゲーム自体にはほとんど触れてもいなかったので、私が実際にプレイしたのは年を越してからの事だったのであるが、実はこの時はあまりゲーセンには通っていなかった記憶がある。というのは、まず1992年秋、突如としてグラディウスIIがPCE用ソフトとしてのリリースが発表されたからである。この時期、「天外魔境II」のヒットによりCD-ROM2ユーザーが増えたせいもあったのか、PCE市場が非常に活気付いていたのだ。
なので、グラIIはもちろんの事、それ以外のゲームもちょくちょく買ったりしていたので、ゲーセンにまでお金を費やす余裕がなくなっていたのだと思う。よって、ストIIダッシュターボでさえも、初プレイしたのは翌年1月の事であった。この時、色々ゲームグッズを買いに神田のマルゲ屋まで足を運んでいったのであるが、その帰り寄ったゲームファンタジアでプレイしたのが実は初だったのである。当然リュウであったが、スピードが速い割には必殺技が出しやすい印象があったし、またCPUも歯応えのある強さだったので、予想以上に楽しめたものだった。
で、話はかなり前後してしまうが、マルゲ屋に足を運んだのは前年10月が初めての事だった。しかし、当然Googleマップなどない時代であったので、地図が載っていたゲーメスト本誌を頼りに向かったものである。もちろん、神田へ行くのも初めてだったのだが、通行人ともほとんどすれ違わず、まるでゴーストタウンのような感じだった。マルゲ屋への道は容易く、すんなりたどり着く事が出来たのだが、狭い店舗ながらも一面ゲームグッズの光景には感動したものである。
また、それまではコナミのゲームとストIIのサントラやビデオしか買わなかったのであるが、ゲーメストの付録をきっかけに他のメーカーのもの、しかも未プレイのゲームのサントラまで手を出すようになっていった。どれが最初だったかは覚えていないが、少なくとも最初のうちふたつが「ニンジャウォーリアーズ」と、「ダライアスII」だったはずである。しかし、前者は単一タイトルのものだったのに対し、後者に関しては「ナイトストライカー」とのカップリングだった。そして、このナイトストライカーこそが実はこの真の目玉だったのである。