アーケードアーカイブスを愛す・その12 | ONCE IN A LIFETIME

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フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

そして2021年7月、長らくラインナップに掲載されていながらなかなか発売される事のなかった「雷電」が遂にリリースされた。このゲームは言うまでもなく、ゲームセンターで超ロングヒットを記録し、そして数多くの家庭用にも移植された1990年代前半を代表するシューティングゲームだった。

 

これに関しては、セイブ開発自体が「雷電プロジェクト」名義で、IIと共に初代PSでほぼ完璧な移植を実現しており、そして家庭用としてはおそらく史上初の縦画面モードまで搭載、対応モニターでプレイすればほぼアーケード版と遜色ない出来と言えた。まあ、実際は1995年という時代を考えればそれは容易ではなかったものの、当時の移植としてはここまでアーケードに近いものは他になかったのではないかと思うぐらいに完璧だったものだ。

 

現在、この初代雷電のみゲームアーカイブスで購入出来る。しかし、PS3だと当然遅延は避けられず、また画面解像度の件もあってさすがに現在の移植には劣る部分もあるので、このアケアカ版は待望だった。ただ、前述の様にラインナップに掲載されながらなかなかリリースされなかったので、ファンをヤキモキさせたものだったが、それだけに待ち望んだ移植と言えた。

 

私がゲーセンに通い始めた時はまだまだどこでも見かけたので、私もプレイしていったものだが、当時の私にはあまりにも難しいゲームであり、またオート連射もない時代であったので、正直一面クリアするのでさえ難儀だった。なので、確かにシンプルで分かりやすいとは言っても、何故これほどまでに難しいゲームがヒットしたのか分からないのが正直な所だった。のち、それなりにゲーセン慣れした頃はある程度進めたものの、それでもゲーセンでは4面が限界だったかと思う。

 

アケアカ版はさすがに連射ありだし、もちろんPS4版に限って言えば遅延は皆無。これに関しては基板とほとんど変わらないと言っていいぐらい心配無用だろう。しかし、それでも元々の難易度が高いので、一筋縄ではいかずもちろん1周も出来ていない。しかし、結局グラディウスシリーズよりも息の長いシリーズとなった記念すべき初代なので、買う価値は十分あると言えるだろう。