私がSwitch購入当初はまだハイセンスのテレビを使用しており、さらにゲーミングモニターも購入前だったので、明らかに今よりも露骨な遅延を感じていた。特に、初期に購入した彩京の一連のシューティングは、Amazonでも酷評されていたように相当の遅延を感じ、正直まともにプレイ出来るゲームは皆無に等しかった。
ただ、それらのゲームも、BenQのゲーミングモニターとRAPの組み合わせにより、ある程度のゲームはギリ許容範囲には収まっている。ただ、それでも最も肝心なタイトルでもある「ストライカーズ1945II」などは依然としてきつい。高度なドット単位の動きが要求されるだけあって、この仕様でクリアするのは至難の業と言って良い。なので、これらのシリーズに強い拘りがあるのであれば、素直にSteam版を購入した方が良い。こちらは別ゲームかのように自然に操作する事が出来る。
「グラディウスIII」においても、多少の遅延の改善は体感出来るものの、それでもPS4版と比べてしまうと明らかな操作遅延を感じてしまう。PS2版と同様、ゲームに慣れていけば気にはならなくなるのかも知れないが、それでもギリギリゲームが成立できるほどの遅延具合なので、こちらも素直にPS4版をプレイした方が無難だ。因みに、初代グラディウスもPS4版に比べて1.5フレームほどの遅延が起きているという。
こちらのPS4版はアーケード基板とモニター並である2.5フレームほどという事のため、こちらを先にプレイしているのであればやはり違和感を感じてしまう。まあ、それでもグラIIIほどではないので、PS4版未プレイであればギリ許容範囲内と言っていいかも知れない。沙羅曼蛇に関しても同様である。対照的にグラディウスIIはさほど遅延を感じる事はない。こちらはPS4版とも大差はないと思う。
そして、これまであまり触れなかったセガエイジスに関しても、ゲームによってはゲーミングモニターを使用しないと遅延を感じるタイトルがままある。ファンタジーゾーンなどはもちろん、ソニックシリーズやモンスターランドなども、ジャンプが一瞬遅れるのが良く分かる。特に、後者などはXbox360版やPS3版をプレイした後なら一目瞭然だ。なので、こちらもゲーミングモニターとRAPの組み合わせでようやく快適に、というレベルである。
また、ニンテンドーオンラインのファミコンゲームに関してだが、スターソルジャーなどは違和感を感じるという声をよく聞く。実際そうなのであるが、過去のPC用やXbox用のエミュレータ上でも、スタソルやグラディウスなどは露骨な遅延を感じたので、
これはもはや仕様なのかも知れない。現在実機での検証は不可能なのだが、元々スターソルジャーはグラディウスのようにドット単位での動きはしづらい印象があったので、もしかしたらその時点で遅延はあったのかも知れない。まあそれでも、前述のように弾の隙間を避けつつ、というゲーム性ではないので、まあRAPであればギリ普通にプレイ出来る範疇ではあるかと思う。
ただ、そんな仕様があっても、未だにスタソルは楽しめるし、また当時ではありえなかったアケコンでのプレイも出来るという訳でまた新鮮な感じでプレイ出来るというものだ。現在たまにしか更新はされていないものの、アケコンでファミコンゲームをプレイ出来るというのもひとつの喜びである。