テレ朝がたまに放送している総選挙番組、私はプロレスラー編しか見た事がないのであるが、なんと遂にテレビゲーム総選挙なるものを行うらしい。現在、公式サイトにて投票受付中なのだが、アーケードゲームは対象外であり、あくまで家庭用と携帯用のみだという。日本の家庭用ゲーム機の歴史はすでに40年以上であるが、実質家庭用ゲーム機を世の中に浸透させたのは言うまでもなく「任天堂ファミリーコンピュータ」の功績であるので、実質始まりはそのファミコン発売の1983年からと言っても差し支えないと思う。
もちろん、好きなゲームランキングなどは専門誌などではお馴染みである。しかし、読者というのはほぼ卒業していくものであり、20年前トップだったゲームが今もトップとは全く限らない。つまり、ゲームの人気は世代によりけりというのが常識なので、全世代をターゲットにしたこの総選挙において、一体なんのゲームが1位に輝くのか皆目見当がつかないのだ。
正直、当時のファミコンやPCエンジンと、現在のSwitchやPS4のゲームをまとめてランキングするのは正直無理があるのではないかと思われるが、前述のようにどんな結果が出るのかまるでイメージが湧かないので、楽しみな事は間違いない。まあそういう訳で、私自身も結果は全く想像がつかないので、私世代限定でランキングに入りそうなゲームを挙げていこうかと思う。
まずファミコンにおいてだが、まあやはりパッと見思いつくのは「ドラゴンクエストIII」、「スーパーマリオブラザーズ」、そして「スーパーマリオブラザーズ3」の3つだろう。特にドラクエIIIの人気は未だに根強く、ファミコン世代は今でもこのゲームを1番に上げる人は数多い。初代スーマリは言わずと知れたファミコン史上最高のセールスを記録したゲームであり、世の中に家庭用ゲーム機なるものを認知させた最大の立役者とも言える。
スーマリ3に関しては、すでにRPGが全盛を迎え、かつてのアクションやシューティングがさっぱり売れなくなっていた1988年の時点では、正直「今更マリオ?」なる印象が拭えなかった。しかし、蓋を開けてみればファミコンの限界を超えたかのような圧倒的しんかに、誰もが目を見張ったものである。前作の2が高難易度のアップデート版に等しかったのに対し、この3はまさにマリオの正統進化、ファミコン史上最高のアクションゲームの名に相応しいと言える。
任天堂が送り出したもう一つの名作と言えば、やはり「ゼルダの伝説」である。しかし、当時は別売り15000円もするディスクシステムが必要だった事もあって、セールス的には前述の作品らに及ばなかった部分があったため、プレイしたくても出来なかった人たちは多かった。しかし、当時まるで見た事のなかったゲームシステムに発売前から話題沸騰、もちろん発売後も大絶賛の嵐であり、ディスクシステムのローンチに「任天堂ここにあり」を天下に見せつけた伝説的な作品であったのだ。
そして、もちろんかの「ファイナルファンタジー」もファミコンが初出である。が、実は今とは異なり、FFはマニアックなイメージが強く、好き嫌いがはっきりと分かれていた作品であった。なので、ファミコン世代に限れば、FFが前述のゲームよりも上位に来る事はないと思われる。FFが名実共にドラクエに並んだのはSFC以降の話である。