水曜日はようやく文化博物館へと向かう事が出来たが、相変わらず最寄りのMa On Shan線の駅が閉鎖中だったため、Sha Tinから遠回りして向かう羽目となってしまった。一応近道はあるのであるが、久々過ぎたために道を間違え、大幅に遠回りする羽目となってしまった。ここは大小のショッピングモールが連なっており本当に分かりづらく、裏道を知らないと必ず迷う事は必至であると言える。因みに博物館への近道は、改札出てすぐ右のエスカレーターを降りてバスターミナルへと向かい、そこから線路沿いの道を歩いて…と言った感じだ。
博物館へは開館と同時に入館した。2013年7月20日のオープン時から毎回通っているのでもう見慣れた感じではあるものの、それでも何度足を運ぼうともここだけは絶対に飽きない場所だ。幼稚園児らしき集団が先生に引率されてきたが、最初に星光大道に来た時同様、ブルース・リーの偉大なる足跡を未来にも伝えようとしているその光景は本当に嬉しいものだ。
そこだけで1時間半ほど費やしていったが、ここ限定のムービーは12時半からの上映なので、終わる頃には14時過ぎてしまう。もうすでに何度も見た映画であるし、ほぼインタビュー限定との事で迷ったものの今回は断念する事にした。その代わりにWest Railで燃えよドラゴンの冒頭に移るお寺に向かっていったが、なんとLight Railも深刻なダメージにより一部運休。最寄駅の路線は稼働していたものの、運行本数が限られるために滅多に来ず、結局断念せざるを得なくなってしまった。
尖沙咀に戻り一休みした後、久々のSky100へと向かう事にした。こちらもKLOOK通せば50香港ドル割引となったので、知らない人にとってみれば大損も良い所だ。こちらはさすがにマカオタワーとは異なりガラガラであり十分堪能出来たものだった。
この日もMTRは20時までだったが、ここからはバスで戻った方が早いためさほど影響はなかった。最後の夜という事もあり、2階建てバスの正面に座って夜景を堪能し、油麻地まで乗りテンプルストリートでも行こうかな、と思ったが、バス停の大行列を見て観光している場合ではないな、と思った私は結局尖沙咀前で降りていった。
その後は肩にダメージを感じたので、定番中の定番である某マッサージ店へと中国式ボディマッサージを受けにいった。ここは行けば必ずといって良いほど日本人に出くわすので、その点に関しては欠点とも言えるのであるが、さすがに今回に限ってはゼロであった。ボディマッサージは過去に受けた時にかなり痛かった記憶があるので、多少の不安もあったが思ったよりも気持ち良く幸いであった。
帰国日は、少しでもケチるために九龍からTung Chungへと向かい、そこからS1バスで空港へ向かう、これが一番早く割安なのであるが、今回はスーツケースがあるのと万全を期すために、九龍駅でインタウンチェックインを使用していった。しかし、改札をくぐった瞬間に衝撃の事実、長らく九龍からは90香港ドルだったはずなのに100となっていた。わずか10ドルの違いであれ、香港で交通費で100を超える、しかもたったの24分の乗車でというのはありえないレベルだ。深セン北の高速鉄道でさえ、83ドルなのだから。確かに快適かつ速いのは間違い無いのであるが、さすがに100ドルを引かれた瞬間は血の気が引き、若干の後悔もしたものだった。
フライトは定刻、しかも到着も早かったおかげで大分スムーズに帰る事が出来た。常にFacebookのグループで経過を報告していたのだが、そのほとんどは「何事もなく良かったですね」というものだった。もちろん、心配してくれるのはありがたいのだけれども、まるで香港全土が危険地域かのような心配をされるのは複雑であった。もちろん、デモ隊と警察の衝突時は危険な事は間違いないが、そこは意図的に近寄りさえしなければ問題はないし、それ以外の場所と時間は極めて平穏で普通通りだ。もちろん、MTRは不便を強いられたのは間違いはないが、それでも香港慣れした自分であればバス、最悪タクシーもあるし、それほどの心配材料とはならなかった。
マカオと深センから早めに帰ったのは不幸中の幸いではあったが、部屋で休むことの出来ない場所に関しては必然的に滞在時間も短くなるし、おそらくMTRが普通であっても同じぐらいの時間で帰ったと思う。なので、自分的には「不便であれ危険ではない」という結論に至ったが、それでも現地にある程度精通し、常に英語でTwitterとローカルニュースを追っていた自分だから、という側面もあるので、それがいずれも出来ないのであれば今は渡航するべきではない、というのが私の結論だ。