アーケードスティックのお話・その5 For Switch | ONCE IN A LIFETIME

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フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

遂にニンテンドースイッチを購入。前々から欲しかったのだが、ここ最近でバッテリー容量の増加、ニンテンドースイッチオンラインにスーファミが提供、そして増税、これらの要素が重なり決め手となった。

 

そして、新ハードとなれば当然アケコンの購入も必然であり、定番中の定番であるRAPも購入。これだけで計45000円ほどとなってしまったが付属のコントローラでシューティングや格ゲーなどありえない私である以上、止むを得ない出費だ。

 

もう少し安く済ませるのであれば変換器という手段もあり、実際にスイッチ向けは多数の製品が販売されているが、様々なリスクを考えると個人的にはあくまで対応ハードのアケコン入手が容易ではない時の最終手段に限られるし、気分的にもソニーのライセンス製品を任天堂ハードに接続する、というのもなんだか抵抗がある。

 

それらの点が同時購入した理由ではあるのだが、正直PS4ではすでにRAPはお役御免状態であり、特にせっかく三和パーツに換装したにも関わらず最初に購入したRAPVはほぼ置物と化している。後発のNやエッジの存在もそうなのであるが、正直ここ10年ほどの定番であるビュウリックス筐体を模したデザインが好きになれないのだ。

 

世代的にはブラスト配置がメインなのもあるが、それ以上に天板の広さに対してレバーとバタンの位置が狭すぎるのがやりづらい事この上ない。アーケードのコンパネは2Pが基本だから、エアロシティ筐体以来それが定番でこそあるものの、一人専用のアケコンではその必然性もないし、とにかく窮屈な事この上ない。

 

それが伝統のビュウリックスデザインを好きになれない理由なのだが、しかしこのスイッチはその欠点が解消されており、バタンはV配置ながらもレバーとの感覚はノワール並に話されており、かなり自然な感じでプレイ出来るようになっている。

 

これは日本ではボツとなり、海外のみで展開されている改シリーズと同様なのだが、これは実にやりやすい。そして、改準拠という事は底面に滑り止めのシートがつけられており、机の上はもちろん膝起きしても冷たくならず、こちらも便利な事この上ない。そして、デザインも微妙だったPS4用とは異なり、赤一色のデザインは目の当たりにすると結構高級感が感じられ、所有欲も満たされる。右横にボタンが配置されているのだけは相変わらずやり辛いのであるが、欠点らしい欠点と言えばそのぐらいだろう。かなり満足感は高かった。

 

ただ、当然の事ながらパーツは全てHORI独自のHAYABUSAパーツだ。試しに触ってみる限りでは良い感触なのであるが、実際に格ゲーをプレイしてみるとガコガコ感が凄く、どうしても安物感を抱いてしまう。ボタンも悪くはないのであるが、こちらも打音が半端ではなく、プレイ中は騒音が凄まじい事になってしまう。

 

個人的にはこれで技が出しづらいという事はなく、むしろ昇龍拳などは出しやすいぐらいと感じたぐらいなのだが、やはり元アーケードゲーマーの自分としてはパーツは三和かセイミツの2択しかなく、それ以外では決して100パーセント満足する事はない。よって、今回もトップスよりパーツを取り寄せ購入2日目にして早くも換装する事となった。

 

スイッチ用アケコンはほぼこれ以外に選択肢はないので、どちらのパーツを選択するか、であるのだが、これに関してはレトロゲームの豊富さから迷わずセイミツを選択した。換装方法は他のRAPと同じく、SSベースの2本どめだ。タップ推奨と多くのサイトにあるが、良いプラスドライバーさえあれば普通にネジまわしするだけでハマると思う。

 

HAYABUSAでも打音以外はそれなりに満足の行くレベルではあったが、やはりセイミツの操作感は素晴らしい。さすがのHORIとは言え、不特定多数の人間に延々と使われるレベルのパーツを生み出してきたメーカーには、やはり一日の長があると言うものだ。ただ、惜しいのはほとんどのシューティングに遅延が見られる事であり、特に彩京シューは酷い。まともにプレイできたものではないので、はやくパッチで対応してもらいたいものだ。