前世代はXbox360をメインに使用していた私は、特にシューティングが豊富だった事もあって当然の事ながらアケコンも揃えていった。その中で当時の目玉と言えば、ウメハラ氏が使っていた事で一躍有名となったマッドキャッツのアケコンだった。
最初はストIVイラストの天板でお馴染みだった90ドルぐらいの廉価版を購入していったが、やはりどうにも安っぽさは拭えず、結局思い切って当時のフラッグシップであったホワイトがまばゆいトーナメントエディションを購入した。すぐにセイミツに換装してしまったが、やはりフラッグシップだけあってその作りや重量、さらにボタンはビュウリックス配置ながらもレバーとの距離がほど良くアレンジされており、十分すぎるほどの満足感を得ていったものだった。
翌2010年3月、負けじとHORIが初のプレミアムビュウリックスバージョン、通称RAPVLXを発表すると、3万と言う価格に正直迷いはしたが限定発売と言う事でこれも思い切って購入した。しかし満足感は間違いなくあったものの、はっきり言って大きすぎ、さらにゲーセンのコンパネを忠実再現という事で筐体の大きさに対してレバーとの距離が個人的に近すぎ、フィーリングもTEの方が好みだった事もあってすぐに物置入りとなってしまった。
1ヶ月後、改めてHORIがスタンダード版であるRAP VX SAを発表し、またそれも買ってしまったが、こちらもビュウリックスに忠実な配置な事からもイマイチ合わず、結局すぐにヤフオクで売却してしまった。
それからはゲーム自体あまりプレイする事もなくなり、PS4購入時も当然拘りがなくHAYABUSA V 2017で満足する日々であったが、ご覧の通りストVの対戦プレイをきっかけとして再びアケコン熱が再来、それこそ暇さえあればまとめサイトのアーカイブなどを閲覧するようになっていった。そしてそこで衝撃の事実が発覚。
今では常識なアケコン自体の遅延発生であるが、TE使用当時はあくまでハードとテレビ側の問題としての認識しかなく、アケコンそのものが発生理由のひとつとなっているなど全く知りもしなかった。そこで改めて360アケコンの反応速度ランキングをチェックしていくと、なんとVXがダントツの一位、事実上の遅延ゼロとなっているではないか。それに対して長年愛用していたTEはDランク。徹底的に反応速度に拘る私はすぐにAmazonをチェック、それが判明した当時はプレミアムが付いていたらしいが今は落ち着き、早速購入していった。
レバーボールに傷こそあったものの、それ以外は良好の美品。早速斑鳩などでチェックしていった所、明らかに反応が速い。直後にTEでプレイすると、あまりの反応の違いに愕然、自分はこんなものが普通だと思ってプレイしてきたのか、と愕然としたものだった。
となると、当然Brooksの360>Oneのコンバーターを使用してONEに繋いでいったが、もちろんTEに繋ぐよりも良好であったがやはりコンバーター自体に遅延があるため、残念ながら快適なプレイとはいかなかった。しかし、ストV発売後、格ゲー市場は完全にPS4独占となった感もあり、またケイブなどのシューティングはほぼ下位互換非対応なので360の需要はまだまだあるため、もちろんPCでも使えるため買い直して大正解であった。
そして、前述のように360はシューティングが強いハードなため、先日三国志展の帰りに寄った秋葉原でセイミツのLS-32-1-SCを購入し、早速取り付けた。このRAPにもセイミツ用の穴が用意されているため、2本締めするだけで簡単に取り付けられる。ネジ切りがされていないとの事でタップが必要とされているが、普通に回しただけで締まってくれた。ただ、元々のネジが非常に固かったので、万が一の事を考えて最低1000円ぐらいはするプラスドライバーがあった方が良い。ネジの締め外しはもちろん、作業の効率自体も全く違ってくるのでアケコンマニアなら1本は絶対に用意しておくべき。