言葉の力 | ONCE IN A LIFETIME

ONCE IN A LIFETIME

フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

今日で自宅を出発してちょうど1週間が経ちました。

相模大野の駅に到着し、
皆に挨拶し、バスに乗り込み、
成田に到着しちょっと時間を潰した後、
ようやくホテルにシャトルバスで…と言うのが、
今では遠い昔のようにすら思えます。

そういう意味でも、
すっかり香港での生活に馴染んだ感があるんですけども、
正直まだ不安は拭えてないのです。

やっぱり3年半同じ場所に居て、
その環境を突然捨てて、
全く別の道を歩いていく、って言うのは、
自分が思っている以上に怖いものであったな、と思いますし、
正直変な高望みせず、
ほとんどの人が自分のスキルを認めていたのは事実なのだから、
このままそこで上を目指して行けば良かったのかも、
と言う思いを抱く事も未だにあります。特にMTRに乗っている時とかに。

一旦そう思ってしまうと、
いかに現地で友人が出来ようと、
なかなかそんな不安は拭えるものでもないし、
この3ヶ月終わったら自分はどうなるのか、
いや、その前に3ヶ月無事に生活出来るのか、と言う不安もあります。

フィリピンでの4ヶ月の滞在経験があるとは言っても、
あれは完全に学校に守られた環境での中だし、
たまに遊びに行く事はあっても、
やっぱり自力で生活した、と言う感じは薄いんですよね。

しかし、今回は完全に、
香港の一市民として生活を送っているようなものだし、
そういう意味では前述の4ヶ月とは全く意味が異なる、
真の意味で初の海外滞在経験だと思うのです。

日本で一人暮らしするのだって大変なのに、
一応英語は公用語とは言っても、
市民のメイン言語は広東語、
何を言っているのか分からない環境で生活する、と言うのは
単に憧れだけではカバー出来ない、
想像以上のストレスがあるものなのだな、と実感する毎日です。

なので、
結構弱音を吐きたくなる事も多いし、
日本の友人たちにも会いたい、と思うこともしばしばです。

何で、情けない事に結構弱気な感じもあるんですけども、
そう思ってしまう度に、
繰り返し心の中で再生される言葉があります。

それは、
幼き日々に本屋で購入した、
初めてのプロレスの本に記してあった
アントニオ猪木の言葉であり、

なんでもとにかくやってみる事だ。それで駄目ならいいじゃないか。


猪木と言えば、
何と言っても例の「道」が有名であり、
自分も事ある毎に思い浮かべていたんだけども、
実際に踏み出した今だと、
何と言っても上記の文章が心の支えになっているのです。

それと似たような文が、
「格闘ボディの作り方」と言う本にも載っており、

とにかく「出来ない」と決め付けてしまう前に、
一度やってみたらどうだろう。
出来なかったら出来なかったでいいじゃないか。
いくつになっても何らかの可能性は残されているのだから…。

やっぱり何だかんだ言っても、
挑戦しない限り何も生まれないし、
もし思ったような結果が出ずとも、
それはそれで仕方が無い、
やらなかった事よりやった事実の方が遥かに重要な事なんだから。