8月に入りほぼ半分終わった事から、
少し追い込みをかけていこうかと思いつつ、
とうとう午後7時からのボキャブラリーを選択した。
内容的には、
ANGELと言う教師がひたすらホワイトボードに、
同じような意味の単語の羅列を書いていき、
彼女の話を聞きつつひたすらそれをノートに記していく、
そんな授業だったんだけども、
とにかく単語の量が膨大であり、
とても1度の授業で覚えられると言う次元のものではなく、
身に付くのかどうかと問われれば正直微妙だった。
ただ、フリークラス、と言うだけあり、
レベルは関係ない事から、
それまで同じクラスで会う事がなかった、
日本人と被れるのはまあ楽しかったし、
先生の話も聞き取りやすくそれなりに面白い事も多かったので、
単語よりもそれ目的で参加していた、その意味の方が大きかった。
そして夏休み期間、と言う事もあり、
一気に大学生が増えて、
それまで10人程度だった日本人が、
一週で一気に倍ほどに増えてしまった。
しかもその大半が元々知り合いだった連中同士で来ているし、
それなりの覚悟をしてひとりで乗り込んでいった俺としては、
そういうのはどうにも受け入れ難いものがあったし、
正直言ってその時点ではうんざり、それしかなかった。
ただ、ひとりだけ京都から参加してきたYusuke君と言う大学生だけは別で、
その週の頭ぐらいに別の生徒から紹介された時点で、
俺としては珍しくすぐに意気投合、
それからちょくちょくよくふたりで行動するようになっていき、
後にこの出会いが俺的にはとても大きな意味を持つようになっていったのです。