回想19・初のクラス変更 | ONCE IN A LIFETIME

ONCE IN A LIFETIME

フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

前にも書いたように、
俺はスピーキングのEliieがどうにも苦手で、
正直授業が始まる前は嫌で嫌で仕方がなかった。

ここの学校は週に一度、
水曜日のみに授業の変更が可能だったんだけども、
どうしても自分は変えられた相手の気持ちも考えてしまうタイプなので、
なかなか変更に踏み切れなかった。

一度Danielにその事を話した時、
「自分らはお金を払っているんだからそんなのは関係ない」と言ってくれて、
それで大分気持ちが楽にはなったんだけども、
まだまだ半々と言う感じだった。

それが決定的になったのは、
ある日の授業で映画「Rocky」の話題を出した時だ。

正直、俺でも知っているぐらい有名な映画だと思うし、
彼女もそうである事を前提として話してしまったんだけども、
あいにく知らなかったみたいで、
俺は「Rock」について話していると受け取られてしまい、
物凄く見下した態度で何度も何度も発音を訂正させられる羽目になってしまった。

No, no, it's movie, name of a motion picture!
みたいな感じでようやく意味を理解してくれたんだけども、
確かに知っている事を前提として聞いた自分も甘かったとは思う。

それでもさすがにあんな態度はないだろう、と思ったし、
さすがにブチ切れた自分は、
ちょうど水曜日だった事もありすぐにオフィスに行き、
クラスの変更を申し出た。

変更時は必ず理由を聞いてくるんだけども、
なかなか我々日本人にはそういうのははっきり言い辛いものだと思う。

だから自分もちょっとためらいはあったんだけども、
海外ではそういうのは当てはまらないだろうし、
はっきり態度が気に入らないと言ってしまった。

それは事実なのだから仕方はなかったんだけども、
いずれ必ず本人の耳にも伝わるだろうし、
学校に居る以上どこかで顔をあわさざるを得ないだろうから、
先々の事を考えたらやはり気まずくなるだろうな、と思ったものです。

そして空いている枠の中からMarianと言う先生を薦められ、
もちろんその時点ではどういう人だか分からなかったものの、
これでEllieと離れられる、と言う嬉しさの方が上回っていたので、
Marianに対する不安などはほとんどなかったものです。

もちろん教え方そのものは上手だったし、
発音も非常に綺麗ではあったから、
Ellieとの3週間で得たものが大きい事も否定は出来ないんですけどね、
それでも始まる前で嫌だな、と思ってしまったらもう最後だし、
その後のMarianが非常に良かった事もあって、
今更ながら1週目で変えるべきだったかな、と思うのです。