回想9・アヤラモール その2 | ONCE IN A LIFETIME

ONCE IN A LIFETIME

フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

アヤラモールでの詳細は、
当時あまり詳しくは触れなかったので、
ここで改めて詳細を述べていきたいと思います。

無事写真撮影が終わった後は、
皆でモールの奥にある「メトロ・ガイサノ・スーパーマーケット」に行き、
まずはその前にあるThirstyと言う店でメロンシェイクを買っていった。

これは露店のような感じの店で、
アヤラにも数店あるほど現地では有名なんだけども、
その場で実際に果物をシェイクして作る、
まさにできたての味でこれが非常に美味しいんだよね。

なんで後に何度も買う事になるほどお気に入りになっていくんだけども、
この時はまだまだ食べ物には用心していたので、
一番小さいスモールを購入し35ペソ。つまり70円。

この時は現地での物価はよく知らなかったから、
普通に「安いな!」としか思えなかったんだけども、
実際に日本人の感覚にしたら400円ぐらいになると思う。

その後は気が付くとAvenueと二人きりになっており、
前にも書いたよう俺がエスコートされるような感じで買い物を続けて行った。

俺とタメかちょっと年上ぐらいな感じで、
そんなに若いという訳でもなかったんだけども、
スタイルが良くグラマーで色気もあり、
初の外国人と二人きりと言う事もあり若干緊張していったものだ。

とりあえず「何が欲しいの?」と聞かれたんだけども、
すでに必要なものは日本から持ってきていたので、
櫛と手鏡、そしてトイレットペーパーぐらいしか買う事はなかったと思う。

ただこの日に限った事ではないんだけど、
今でも「失敗したかな」と思ったのは携帯を買わなかったこと。

バンの中で「3ヶ月居るのであれば、絶対に必要になります」と
ユキエさんにも言われていたんだけども、
この時点でもう現地ではお金は使いたくないと思ったし、
リゾートとか旅行とかダイビングとかにも無関心、
それはそれのみが目的の時に改めて来ればいい、
まず今回は何よりも勉強、と言う覚悟でいたから、
別にいらないだろう、と思ったため結局買う事はなかった。

でも一人部屋だったから、
なかなか目当ての人と都合良く会える事は少なかったし、
お互いに誘う事は意外なほど難しく、
そういう意味からも必需品だったな、と改めて思った。

話を戻し、ひとまず用事を済ませた後は、
日本人同士で両替所に集まり一緒に帰る事にしていたので、
その近くのコーヒーショップで彼女におごってもらい、しばらく待っていた。

デートの後(この時は違いますけど)は、
決まってコーヒーを女性側からおごるのが韓国でのマナーらしいんだけど、
もちろんこの時点でそんな事は露知らず、
「こんなおごってもらっちゃっていいのかな」そんな感じでいた。

しばらくして他の3人と合流し、
再び最初の地点に戻りタクシーで帰っていった。

学校に着くとレベルテストの結果が渡され、
同時にレベルにあったテキストブックを購入する事になったんだけど、
ビザ代やACRカード代がやたらと高く、
3人共全額払えない羽目になってしまった。

結局スタッフの二人が対応してくれ、
3日後まで待ってくれる、と言う事で一安心はしたんだけども、
この時点ですでに現地での支払いは数万を超えていたから、
さすがに外国人からはぼったくりすぎだろう、と思えた。

そしてレベルテストの結果は、正解率48%のレベル3、Elementaryクラス。

全9段階だからかなり下の方なんだけども、
7以上に該当するAdvanceレベルは、
正直TOEIC800点以上は必要、
つまりその時点でフィリピンへ留学する必要はない次元なのだから、
新入生でそんなスコアはまずおらず、
最高でも5のIntermeidateが普通だった。

実際、新入生でなくとも、
レベル5以上ならそれなりに評価されるレベルであるし、
またネイティブを選択出来るのもそれ以上だから、
そう考えるとイニシャルで3と言うのはまあ中間程度、と言う感じになると思う。

当然教科書もそれに沿ったレベルになるんだけども、
一部教科が実際の実力とはかけ離れたものが用意されており、
翌日以降ちょっとした影響を及ぼす事になるのです。

そんな俺の記念すべき初日は終わったんだけども、
あいにくデジカメは持っていかなかったため、
画像としては1枚も残っていない。

それは韓国人も同様だったから、
その時点ではあまり後悔もなかったんだけどね、
でもやはり俺としては忘れ難い日になった訳だし、
Avenueとも連絡が付かず、FACEBOOKでも見付からない感じだから、
やはり形として残しておくべきだったな、とは思います。

ただ、夏休みに集団でやってきた大学生なんかと異なり、
初日から他国の人に囲まれての交流、買い物が出来たという事は、
本当に貴重な経験、そして人生観にも大きな影響を与えてくれたし、
そういう意味で日本人が少なくてついていたな、と改めて思うのです。