様々なヒトが集い

すれ違い

出会い

そして別れる。


駅はまさに人間交差点。



「交差点」と表記して

「スクランブル」とヨんでしまってもいいくらいに

駅はまさに人間交差点だ。


大都会の駅にいたっては

驚くほどに乗り換え路線があって

もう交差のオンパレードだと思う。


大体、乗り換え路線が多いワリに

行きたい場所まで一本で行けるコトが

ほとんどないのは何故だろう。

という愚問は、さておいて。


京都の片田舎の交差点。

いや、駅にて。


ステファン2号はここにいる-ひげ01


トイレで手を洗おうとしたところ

何かの注意書きが。

公共道徳を守らねば。

とよく近づいて内容を確認すると。


ステファン2号はここにいる-ひげ02

「髪(ひげ)すてるな !! 」
こうやってわざわざ貼り紙にするというコトは

相当な量の髪(ひげ)が

毎日毎日、大量に捨てられていたに違いない。

見つけた方は、パニックだろう。

こんな場面、ホラー映画か散髪屋でしか見たコトない。

と思ったハズだ。

監視カメラなんかを仕掛けて

髪(ひげ)が大量に現れるホラー現場を

見てしまうのも怖いし。

毎日トイレで絶叫するのにも耐えられない。

そこでこの貼り紙。

もう、十分怖かったから勘弁してくれ。

そういうココロからの哀願

そしてホラー現象反対の強い意志が

十二分に表現されている。


きっとこの貼り紙以降

髪(ひげ)は現れてはいまい。

そして、貼り紙を作成した駅員さんのもとには

全国から同現象で悩んでいる駅員さんが集うに違いない。


駅は、まさに人間交差点。

今日は豆の日。

僕が一年分の収入を稼ぐハズの日。


今年は、「磯豆」という

海苔つきの豆を用意してある。

まくのはもったいないので

歳の数だけ食べる用。


今日は

ジャンジャン仕事の電話が来るに違いない。


よーし。

豆まき代行するぞ。

つい最近入社してきた

同い年の新入社員を

勝手に



「笑福亭」



と呼んでいる。

いつか下ネタ落語をそそのかそう

と虎視眈々と狙っている。


そんな僕の企みを知りながらも

毎日笑顔ではたらく彼をエラいと思う。


いつの日か彼と打ち解けるコトができたなら。



「僕のコト、林家って呼んでいいよ」



と。

やさしい言葉をかける準備も整っている。