日本己書道場埼玉師範会の幸座作品発表会も
今年三回目になりました。
三回目ともなると恒例の…という言葉の方が
ぴったりくるかもしれません。
埼玉師範会の作品展示方法は
名前の記載方法を含め
師範も道場生の方も
そして初めてさんもベテランさんも
全く区別なく一本の掛け軸に
ハガキ三枚までを飾るというものです。
その展示方法には
いろいろなご意見を賜りますが
三回めになってこんなことを思いました。
私たち己書にかかわる者たちは
どの人もみな
杉浦正総師範の弟子ではないのか…と
確かにその組織の中では
いろんな立場や役目を果たしてはいるけれど
そして師範のそれぞれは各道場で
己書を介して幸座に参加してくださる方と
向き合っているけれど
その大元は杉浦総師範が
築き上げてきたものに他ならない。
それならば…
少し乱暴な言い方をさせてもらうと
己書にかかわる人は
師範だろうが道場生だろうが全員横並び
それでいいのではないか…
と。
それが埼玉師範会の
幸座作品発表会のコンセプトだと。
幸座作品発表会の後
ある師範の方から
こんな感想をいただきました。
【カッコいい作品展より
出展人数の多い参加型作品展を目指し
師範から生徒さんまでが差別なく
来やすくて楽しい会場づくりが
できていたと思います…】
これだ!!
これを読ませていただいたとき
とっさにそう言ってしまいました。
エリアマネージャーを仰せつかり
埼玉師範会を預かることになって開催した
第一回目幸座発表会開催の時に
ぼんやりと考えていたことを
言葉ではっきり理解させてもらえた
そう思ったからだと思います。
そして理解してくださる方がおられたことが
とてもうれしかったのです。
また、こんな感想もいただきました。
やはり師範の方からです。
【三回目の作品展を迎えて
私の中で作品展が自然の暦になりました。
春がきて梅雨がきて作品展がくる
そんな暦ができました
生徒さんとも
自然に
今年もありますね!
去年はこうでしたね。
とか作品展のお話になって
節目になってます。
一本の掛け軸に
私と生徒さんのストーリーができて、
それが私にとっての宝物です…】
幸座作品発表会が
暦になり
一本の掛け軸がストーリーになる
同じことを同じ時期に
同じ方法で続けると
それぞれの歴史になる
大袈裟ですけれど
そうなるのか
そう思いました。
第一回目の幸座作品発表会のとき
生徒さんだった方が
設営日に
どんなことをするのかもわからずに手伝いに来てくださって
汗だくで掛け軸を飾りつけする
水平を取ってくださっていたことを
今でも鮮明に覚えています。
その方は今や師範となり
生徒さんの信頼を勝ち得て
順調に道場を運営しておられます。
お一人お一人に
そういう歴史が出来上がっているのではないでしょうか。
これは私の個人的な考え方ですが
師範会行事にかかわると
師範会全部のことを思うようになります。
一人でも多くの方に
そういう経験をしてもらいたい
それが私の今の気持ちです。
同じことを同じ時期に
同じ方法で
それを師範会メンバーの皆さんの力を借りながら
これからもこの幸座作品発表会開催を続けていきたい
そう思っています。
埼玉師範会メンバーの方たちと
日本己書道場埼玉師範会の歴史を
楽しくにぎやかに作り上げていけたら
こんなに幸せなことはありません。
また来年同じことを同じ時期に同じ方法で
そしてその時には増えているであろう師範会メンバーと
この幸座作品発表会を開催できることを願っています。
2024年埼玉師範会サブマネージャー
やまかわ惠利子