良いことなのか、悪いことなのか・・・。
まぁ、子供が病気になったので、しょうがないか!
2015年8月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:1664ページ
ナイス数:56ナイス

最近の東野作品に比べるとトリックやストーリーに強引さを感じたり、ありがちな舞台設定に古めかしさを感じたりしたが、ポイントに挿入されているピエロ人形視点が斬新で十分に楽しめた。最後に「後味の悪さ」を残すところにこの作品の奥深さを感じた。
読了日:8月26日 著者:東野圭吾

作者十八番の銀行関連の短編6作品。短編ということもあり、割とあっさりとした感じだが、中小企業の資金繰りの苦しさがキリキリ伝わってくる作品が多く、内容は実はヘビー。お勧めは表題作の「かばん屋の相続」で、池井戸らしさが一番出ている作品で爽快。
読了日:8月21日 著者:池井戸潤

「義」を追い求め、傾奇者から藩主、副将軍へと成長していく光圀。若かりし日の気概は失わず、人間の深みを増した晩年。知っているようでいるようで知らなかった「水戸黄門」の真の姿がこの作品にあるように思える。個人的には、この「光圀伝」をTVで放映し、従来の水戸黄門=漫遊記のイメージを払拭してもらいたい。
読了日:8月14日 著者:冲方丁

水戸黄門ではなく、「德川光圀」の歴史小説。上巻は、若かりし日の光圀が、三男である自分が世子となったことを「不義」と考え、その状況に葛藤しながらも成長していく姿が描かれている。常に「義」を追い求め、そこに自分の生きる価値を見出していく。また、光圀以外にも読耕斎ら魅力のある人物が登場し、単なる歴史小説の枠に収まらない作品になっている。
読了日:8月12日 著者:冲方丁
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