読書メーター '15年3月 | 一歩一歩でいいんじゃない?

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3月はちょっと頑張って4冊。

「宮部みゆき」の作品も波長が合いそうです!


2015年3月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:1929ページ
ナイス数:55ナイス

誰か―Somebody (文春文庫)誰か―Somebody (文春文庫)感想
会長である義父の運転手が自転車で轢き逃げされる。亡き父を慕う二人の娘のうち、姉は幼少の頃の恐怖体験から過去を知ることを拒み、妹は犯人を捜し出すために過去を求める。そして、杉村三郎が解き明かす父親の過去。この作品は、終盤の展開が予想に反してダークな方へ進んでいくので、読後の爽快感は無く、終盤で印象が変わる姉妹に振り回された形となる杉村には同情したい。本書で宮部作品は2作目になるが、今回も面白く感じたので、どうやら自分と相性の良い作家のようだ。
読了日:3月23日 著者:宮部みゆき
同級生 (講談社文庫)同級生 (講談社文庫)感想
20年近く前の東野作品。学園を舞台にしたミステリーだが、主人公たち高校生の複雑な心の揺れ動きが伝わってくる青春ものでもある。年齢を重ねてしまった現在この作品を読むと、尖がった主人公にはあまり共感はできず、むしろ嫌悪感の方が強いかもしれない。謎は解けても、読後に爽快感は感じられなかった。
読了日:3月20日 著者:東野圭吾
虚像の道化師 (文春文庫)虚像の道化師 (文春文庫)感想
今回のガリレオ先生の短編集は、単行本二冊を一冊に凝縮。短編集なので、どうしても謎解きが中心のストーリー。やむを得ないが、トリックや人間関係がもう少し深掘りされていると良かったと思う。そういう意味では、次の長編作品「禁断の魔術」に期待したい。個人的なお薦めは「心聴る」。
読了日:3月17日 著者:東野圭吾
名もなき毒 (文春文庫)名もなき毒 (文春文庫)感想
初、宮部みゆき作品。以前から、多彩なジャンルの作品を書く作家として気になっていたが、やっと読むことが出来た。この作品では、原田いずみという「強毒」の存在が、実は普通に社会に存在していることを気づかせてくれる。そして、その「毒」が人々の心の中にあることも。単なるミステリーに終わらないところが、きっとこの作者の特徴なのだろう。長い付き合いになりそうな作家を見つけることが出来た。
読了日:3月7日 著者:宮部みゆき

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