6月は多めの5冊。
割と薄めの本が多かったせいですかね(苦笑)。
あんまり、当たりの本も無かったし・・・。
2013年6月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:1713ページ
ナイス数:78ナイス
書店ガール (PHP文芸文庫)
の感想
冒頭から書店の副店長理子と亜紀の確執が続く。女の人同士の上手く行かない人間関係中心に話が進み、途中で読書のペースも落ちてしまった。ただ、中盤からの女性に対する会社の対応、店舗の閉店という危機を迎えた時の二人の共闘は、この手の本ではありがちなストーリーにも思えたが、それでも十分に楽しめた。おかげで、最後は金曜深夜に一気読みとなった。また、文庫化で追加されたという、理子の地元の本屋さんの話が本作に深みを増す効果を与えてくれている。
読了日:6月29日 著者:碧野 圭
黒笑小説 (集英社文庫)
の感想
短編の一話一話がライトで読みやすく、バラエティーに富んでいて十分楽しめた。業界ものの冒頭の3話は、「歪笑」を読む前に読めば良かったと後悔。次作へつながっていたとは・・・。中盤のドラえもんグッズ的な道具の話は、まぁまぁ?個人的なお勧めは「腹黒いシンデレラ」と「最後が印象的な、笑わない男」。(笑)シリーズの残り2冊も読むことになりそうだ。
読了日:6月22日 著者:東野 圭吾
珈琲店タレーランの事件簿 2 彼女はカフェオレの夢を見る (宝島社文庫)
の感想
タレーランの2作目。短編と短編の間に橋渡し的な短編が入り、最後にすべてが明らかになるという長編構成。この間に入る短編がミソで、これによってストーリー全体の面白みが増している。と言うか、この構成じゃなかったら、本作はつまらなかったかもしれない・・・(汗)。美星の鋭さは相変わらずだが、だんだん魅力が薄れてきてしまっている感じもある。
読了日:6月18日 著者:岡崎 琢磨
【映画化】完全なる首長竜の日 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
の感想
映画の予告編を見て、興味を持ったのが購入のきっかけ。現実と夢が作り出した虚構の世界が入り乱れる上に、SCインターフェースをはじめとした少々難解なワードが出てきたりして、途中で挫折寸前に・・・。終盤に入り謎が解けだすと一気に読み切れたが、最後にモヤモヤが残り、消化不良気味。設定も映画の方が魅力的ではないでしょうか(苦笑)?
読了日:6月11日 著者:乾 緑郎
宿命 (講談社文庫)
の感想
正統派の東野作品というのが、読み終わった時の印象。殺人事件をきっかけに別々と思われていた過去が、時を超えて「点と点」から一本の「糸」になっていく。そして、勇作と晃彦の本当の「宿命」も最後に明らかになる。殺人事件よりも、この宿命にまつわる話の方が複雑で面白い作品だった。
読了日:6月4日 著者:東野 圭吾
読書メーター