商品コンセプト | step陸上店スタッフブログ

商品コンセプト

こんにちは!
ステップ陸上本店
石澤です。

自分で言うのもなんですが、今日は凄ーくタメになりそうな話。

先日も触れましたが、私、この数年は商品に感動する事がなく無関心でした。
だれが企画したのか?誰の為に作ったのか?どんな売り方をしていくのか?
実際に自分で開発に携わることもなかったので客観的にみていました。

先週ぐらいから、商品を見直して現状の把握をしているのですが、正直ここまでひどくなっていると思いませんでした。
点で見れば、良いところも悪いところも見えてきますが・・・
ターゲットがぐちゃぐちゃになっちゃっているような気がします。

基本、商品企画や開発者というのは、
ターゲットを明確にしてモノづくりが始まります。
ターゲットというのは細かければ細かいほどニーズに合わせられるものだと考えます。


長距離で例えれば
男女でも違うし、年齢層によっても変わりますし、
フォームやスタイルによっても、足のカタチによっても変わります。
当然ながら体重や筋力、走るペースによっても違います。

専門店の販売員というのは、エンドユーザーに作り手の想いを伝えられるポジションなわけです。

でも最近ってどっかで情報が曲げられちゃって、曲がった情報のまま商品がエンドユーザーにわたって、ターゲット層がズレた人からダメなヒアリングを受ける場合がある。

最近はどこのスポーツ店でも陸上やランニングの商品を扱うようになりましたし、
YoutubeとかSNSとかでも、誰?って人が商品の評価をしたりとか、
メーカーの台本丸読みするような、突っ込みどころ満載の情報が飛びかっているような気がしております。


ほんとに今更で申し訳ないのですが・・・
昨日陸上本店にも
NBの5280が入荷いたしました。

それまで限定発売とかで騒がれていたのは知っていましたが・・・実際に自分で売ることはなかったのであまり興味が無かったというか・・・そんなレベルでした。
イメージでは
カーボンシューズでスピード出しやすい構造ぐらいの情報量です。

でもよくよく調べてみたら
「5280」の名前の由来が
1マイル(約1600M)をフィート換算したのが「5280」
ターゲットは短い距離での高速レースを想定した
って書いてある

私が言いたいことはこういう事。

つまりはこのシューズ自体は
マラソン用に作られたわけではなく、ハーフマラソンや10Kがメインターゲットではないということ。
5280フィートですから

1マイルのレースは、ほとんどないから
1500Mぐらいが一番近い種目になるわけですから
(ロードなのかトラックなのかも重要ですが・・・)

マラソンランナーの評価なんか良いわけがない笑

1500M用としてみればシューズもよく見えてきますね!
ブレないようにラストも狭くする必要がありますし、グリップもつける必要もありますし、
これぐらいのライド感もだす必要がある。
焦点はマラソン用としてどうなのか?ではなく
1500M用として、スパイクと比較してどうなのか?にならなければいけないんですよね・・・。

売り方も勧め方もズレてない?と思うのは私だけでしょうか?

NBショップで1500用のシューズ売ってるわけですから、マニアックすぎますよね(笑)

中距離スパイクの隣に陳列する、もしくは薄底のマラシューの隣に陳列するのが答えでしょう

5280を例にとって表現しましたが、
こんなことが最近多すぎるんです。

adidasに関しては
アディゼロ⇒アディダスゼロからの挑戦が名前の由来で魅了してきたのに
いつの間にか
ロスがゼロとか、スピードをイメージさせたモデルがアディゼロとか言い出し、
今はどんなこだわりがあるんでしょうね

またアディオスにもどってしまうんでしょうか・・・。
JAPANももはやJAPANじゃないしな・・・。

私の目からみて、今シューズの9割が本来のコンセプト曲がっちゃてるんですよ。

そのあたりは販売する側の立場としても、責任を感じています。

少しずつ整理していきますね!