ヴェイパーフライ4% | step陸上店スタッフブログ

ヴェイパーフライ4%

あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします!

 

新年1発目は

ついに箱根駅伝定番商品?着用率1位に輝いた「ヴェイパーフライ4%」

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ナイキさんが着用率1位になったのは

たぶん初めてのことではないかと思います。

その他に目立ったのは「NMのコラボ」の飛躍。

着用選手は20名を越えましたので、2019年大会ではまた大きく市場が変わっていきそうな予感がいたします。

 

色んな理由があって、

今まであまりヴェイパーフライの話題にあえて触れないようにしていましたが、

そろそろ解禁かと思いますので、情報が薄い中

私の見解を述べたいと思います。


あくまでも個人的な意見です。

 


2017年5月10日に

ナイキさんの企画で

フルマラソン2時間切りに挑戦しようという企画

BREAKING2」というものが行われました。

サーキット場を使い、給水など通常のレースとは違う特殊なやり方で行われたために、

非公認レースとなりましたが、

キプチョゲ選手が2時間00分25秒で走り切りました。

そのために作られたシューズ?(正確に言うとリオオリンピックで結構の選手が履いていたので真相は不明・・・)

 そのBREAKING2で履かれていたのが、「ヴェイパーフライ4%」ではなく

「ヴェイパーフライエリート」

 

この「ヴェイパーフライエリート」の一般modelとして作られたのが

「ヴェイパーフライ4%」

実際に現物を触られた方はわかると思いますが、確かに一般modelだなと感じるぐらい

「エリート」と「4%」の差はわかると思います。

 

ポイント1

まず、はっきりさせておきたいのが、「BREAKING2」で使用されたのは

「ヴェイパーフライ4%」ではなく、「ヴェイパーフライエリート」だということ。

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そして、ヴェイパーフライ4%の名前の由来ですが

ナイキさんがシューズのテスト結果を繰り返すうえで

ナイキ「ZOOMストリーク6」と比較したときにランニング効率が4%アップ

(4%の力をセーブすることができた)

というのがネーミングの由来になっています。

ここの情報を間違えている人もいますが、履いたら速くなるとは言っていません。

今、「ストリーク6」を愛用している方なら「はやくなる」可能性は十分にありますが・・・。

 

ポイント2

ZOOMストリーク6よりも、4%効率を上げると言っていますが、

他のシューズの比較で4%上げるとは言っていません。

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Shoesのメカニズムに関してですが、このヴェイパーフライ4%はカーボンシートの入れ方に特徴があります。

通常カーボンはアッパーとミッドソールの間にまっすぐサンドすることが多かったのですが、

このシューズは

ミッドソールにスプーン形状にサンドしているということになります。

スプーン形状なので、前に踏み込んだ時に、勝手に踵が浮き上がってくるというのが最大の特徴だと思います。

Shoesドーピングと囁かれているのも、このカーボンの入れ方のことを言われているのだと思います。

走りの感触で言うと背中をずっと押されながら走っている感覚があります。

世間では厚底ブームと言われていますが、

私個人の意見としてはカーボンシートをスプーン形状にサンドしたかったというのが大きな目的で、

そのためにシューズを厚くする必要があったというのが本音ではないかと考えています。

 

ここで問題になるのが重量になります。

厚底は重たい・・・。

ということで、重たいミッドソールは硬度を柔らかくして軽くしたらいいんです。

要はエアロ状態を作ってあげたら、ソールは柔らかく軽くできるのですが、

デメリットは極端に耐久性が落ちてしまうことになります。

ただ、耐久性は無視してでも、

重量を通常のレースシューズ並みにすることには成功。

これが新素材ミッドソール「ZOOM X

厚底なのに「軽―い」と感じるのはこの「ZOOM X」が軽いからです。

 

ちなみに

ZOOMフライはZOOMXを使用していないので、ちょっと重たく耐久性も上がります。

あと、カーボンではなく、「ナイロンカーボン」使っているので

踵が持ち上げられる感触もちょっと甘くなります。

 

ポイント3

ヴェイパーフライ4%はカーボンシートをスプーン形状にサンドしているために

背中を押されながら走っている感触が生まれるということ。

ここが他のシューズとの一番の差別化になっている。

なので、レース用で厚底ブームと言われているのは、ただシューズが厚ければいいということではないということ。

このシューズの一番の特徴は

クッションではなく「推進力の誘導」であるということ。


 

 

ちょっと違った視点になりますが、正直私はこのシューズがここまで炎上するとは思いませんでした。

マラソンはありでも、駅伝は無いかな・・・というのが率直の感想。

スピードレースはヴェイパーフライ4%でいいのかな???と今でも思っています。

どうせだったらヴェイパーフライエリートを履いてほしいなー。

2019年の箱根はエリートで染まってほしい。

 

ちなみにこのシューズのシューズを屈曲させてどれぐらい跳ね上がるのか?と実験すると

通常のシューズ・・・10センチぐらい

ZOOMフライ・・・20センチぐらい

ヴェイパーフライ4%・・・50~60センチぐらい

ヴェイパーフライエリート・・・1M50センチぐらい

 

重量もヴェイパーフライエリートのほうが軽いし、

アウトソールの形状を見ると「踵補強は無し」踵はつくなということですね!

更には空気抵抗を少なくする目的で形状されている踵もミッドソールのえげつないとんがり。

このシューズこそ、ナイキさんですよ。

 

総まとめ

みなさん、ヴェイパーフライ4%で満足ですか?

私はヴェイパーフライエリートをトップ選手は履いてほしい!

と思っています。

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そんなシューズどこで買えんねん!というお話ですが、

実は海外ではビッグマラソンのエキスポで発売されたとの情報もあります。


日本でも世界を代表するビッグマラソンありますからね・・・。

ナイキさんの本気に期待しましょう!!

 

 

ヴェイパーの話題からは変わりますが

2017年はドラマの効果や、メディアの煽りがあり

「うす底VS厚底」

みたいな感じになっていますが、

このキーフレーズは3月までですかね!

 

NIKEさんはそのまま厚底突っ走るでしょうが、

たぶん市場の流れは

アディダス、キプサングの履いた「サブ2」発売!

NBが秋以降にどれだけシェア獲得するか!

東京オリンピックに向けてどんどん動きありますよ!

ご注目ください!