先日、職場で「コンピテンシーと目標管理の違いが分からん」
 という声が聞こえてきました。
 似たようなことを2回やって、何の意味があるのか、という意見です。

 この少ないスペースでは語り尽くすことは叶いませんが、
ミドルマネジメントの観点から、両者の違いを記してみます。


 ■コンピテンシーとは
  スーパーマン(または、組織が求める人物像)の行動特性を項目化し、
  コンピテンシー対象者と比較。個々人への指導・特性見極めを通して、
  理想の組織形成に向かうためのマネジメント手法の一つ。
  人事異動の根拠となるケースが多い。

 ■目標管理とは
  組織目標を達成するために、個々人を方向付けていくためのマネジ
  メント手法の一つ。組織目標の達成の為の、目標設定となる。
  よって、個人目標化してしまった目標の設定は意味をなさない。


 細かい説明は省きますが、両者のバランスが取れていて初めて、意味を
 なし、『組織戦略的な人員配置』が可能となるという訳です。


 世間一般にも、コンピテンシーや目標管理の形骸化が叫ばれています。
 偶然耳に入ってきたセリフのおかげで、改めて

  「どんなに優れた制度や仕組みでも、
   目的が正確に浸透していないと形骸化する」

 という事を再認識させられました。