中3生に喝! | ステップ塾長の「スモールトーク」

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昨夜の中3授業開始前、二人が定刻になっても来ていない。

遅刻欠席は事前に連絡する!このことは全員にうるさく言い続けている。

にもかかわらず・・・・


一人は授業開始後に母親が電話してきた。

体調不良で欠席だそうだ。

それはそれで仕方なかろう!

もう一人は連絡さえない!

(結局15分遅刻でやって来た。)


昨日は数学の「新単元」に入る予定だったのに・・・

ひとまず全員が揃うまで復習問題をやらせていた。


全員が揃わないことがわかったので、急遽予定変更。

「地理」の高校入試問題をやらせてみた。


ところが、テストを受ける態度がなっていない!

『そんだけだるいんだったら帰って寝ろ』と言いたいのを我慢して、

特に注意も与えずそのまま問題を解かせた。

ふふふ、テスト終了後だな・・・

ちょいと一発かましてやろう!


9月の第1週目、徹底的に地理の一問一答に時間を割いてきた。

(2時間×3日=6時間、徹底的に取り組ませた。)

その効果が全く見えない。




さて解答解説開始。

まず、2016年オリンピック誘致運動について訊いてみた。

『IOCの総会はどこで開かれた?』

全く反応なし。

『じゃ、コペンハーゲンってどこの国?』

ピクリともしない。

『候補地はどこだった?』

きちんと答えられない。

『リオデジャネイロってどこの国?マドリードは?シカゴは?』

これもきちんと答えられない。


『東京オリンピック決定を楽しみにしていた人、手を挙げてみろ!』

誰も手が上がらない。ゼロだ。

『・・ということだよ。それが敗因だよ!国民全体が君たちみたいな気持ちだもの』


話題を変えて、

『じゃ、スマトラ島は分かるよな』

しかし、きちんと答えられない。

『なんでじゃ』(声が大きくなる)

『今、なぜまたスマトラ島なんだ?』

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ふぅー・・・。


夏期講習の時、「スマトラ島沖大地震と津波の発生」について、世界地図を示しながらパソコンで「津波の映像」を見せたばかりなのに・・・

みんな「津波って凄いんですね!」と驚きの表情で見てたろ?

もう忘れている。


地理の教科書を開いて勉強するだけが地理じゃないんだ。

大々的にニュースなどで取上げられた自然災害や大事件など、どこで起こったことなのか?その都度、知らなければ地図で確認するんだ。

(これは塾生全員に事あるごとに言い続けている。)


テレビでニュースを見ることもないし、新聞も読むことがないそうだ。

いったい何をやってるんだ!

まさか、勉強だけしているとも思えないし・・・・


やはり、ゲームとメールで大半の時間を費やしているようだ。





この時期、農家に2週間ほど体験学習に行け。

機械に頼らない手作業で稲刈りの手伝いをして来い。

朝から晩まで、腰が折れるほどの苦痛に耐える体験をして来い。

「勉強さえしていればいい」ことがどんなに楽なことか思い知るよ。


地理の解答解説そっちのけでそんなことばっかり話した。


今日のテストは「宿題」だ。

解答欄が埋まっただけじゃ済まされないぞ。

関連事項を「徹底的に」追求してやるからな・・・その覚悟で勉強して来い!


Aに話を振る。

『今日の塾、何しに来た?何を目的に来た?』

「・・・・・・・・・・・・・・・」

『すべての行動に目的意識を持て!すべて、行動には理由があるはずだ!そうした意識もないから、ほらっ、筆記用具忘れたりテキスト忘れたりするんだ!』


野村さんがヤクルト監督時代、捕手の古田に「一球ごとにその配球の根拠を追求した。なぜこのボールを要求した?」そして「考えて野球せぃ!」

まさにその通りだと思う!

(この考えがそれまでの阪神には欠けていた。)


すべて、人間の意志が働いている。

考え方を変えさせるにはいい方法だ。