海馬―脳は疲れない (新潮文庫)/池谷 裕二

¥620
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脳科学の知識に基づいた方法論を考えるなら
この本が参考になる。

たとえば、記憶をつくる海馬は、刺激によって増える。
刺激を増やすために、旅をしようとか
無理をしてみるとか。
鼻歌うたえなんて、くだらなすぎて思いつかない(笑)

それから、おもしろい話をもう一つ。
ニンジンを見たときに反応する神経細胞があることがわかっているらしい。
要は、脳が物を認識するとき
基本図形約500個の組み合わせで
見ている物体が何かということを判断するらしい。
500個の中から1個選ぶ組み合わせは500通り。
500個の中から2個選ぶ組み合わせは約12万通り。
500個の中から3個選ぶ組み合わせは約2070万通り。
これを4個選ぶとき、5個選ぶとき、・・・と足していけば
想像もつかない数になる。
こういう仕組みで、限りある神経細胞で、それよりたくさん存在する物を認識できる。
認識するための基本図形が異なるから
個性が生まれるし、プロフェッショナルとアマチュアの違いが生まれる。
基本図形を1個増やすだけで、認識できるものは莫大に増えるから
新しい視点を加えることがとても重要なのだ。
という話。
結局これも刺激を増やすといいってことになるのか。

何でもかんでもやってみるなんてことをしてたら
時間がいくらあっても足りないので
ちょっと面白そうと思ったら
フットワークを軽くしてやってみようかな。
30日で夢をかなえる脳 自分を変えるなんて簡単だ/石浦 章一

¥1,000
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「これをやったら褒めてもらえる」というような
報酬を期待するだけで、ドーパミンが分泌されるという研究結果があるらしい。


だから勉強をするにしても
この知識を得るとこういう問題が解けるようになる、というような
意義を知っておくことは非常に重要なんだろうな。

数学って高度な話は聞いているだけで楽しいのですが
その基礎となる微分・積分、線形代数は
勉強していて、正直なところ、おもしろくない。
そう感じたとき、どうしたら勉強する気になるか?
それに対する一つの答えが、わけがわからないハイレベルな数学の本を読み
確かに微分積分、線形代数が、基礎になっているのだと感じることだろう。
大学院入試合格という目的に対しては遠回りとなるが
もっと数学の刺激を増やしていくのがよいのかもしれない。


という結論が得られた点で、この本は俺にとって価値があったが
継続するための方法論としては
よく知られている方法、それが正しいことを裏付ける研究の結果と
筆者の体験談がある程度で、不満の残るものだった。
今、帰宅。

ここ最近急に忙しくなった。
俺の担当している設備でイベントが発生したためだ。

帰りが7時、8時、9時と、どんどん遅くなっている。
それでいて、まだ時間が足りない。

健康第一という方針に基づいて
ランニングするのと睡眠をしっかりとるようにしているので
勉強をする時間がとれない。
今は勉強できない環境に身をおくことで
勉強に対する気持ちを盛り上げる時期だ
と、超ポジティブに考えている。

俺は人生の短さに対する意識が弱いから
これを機に強くなるといいのだけど。
ラクをしないと成果は出ない (だいわ文庫)/日垣 隆

¥680
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ドッグイヤーと赤線だらけになりました。
紹介されている100個のアイデアのほとんどが
実践すべきだと思いました。
特に印象に残ったアイデア、文をいくつか。

●新聞は、大きなニュースがあろうとなかろうと、必ず38ページ程度を記事で埋めています。

●依頼には即決で答える

●説明すればするほど、立場が弱くなるのが普通です。

●給料の3倍稼がないと、黒字社員とは言えない

●「好き」を安さの言い訳にしない

●「本格的に勉強したい」分野の仕事を引き受ける

「なるほど」と思ったので、早速「やる」メドをつけます。
天才! 成功する人々の法則/マルコム・グラッドウェル

¥1,785
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成功の要因について、個人の能力以外のものを探っている。
内容としては、あとがきで勝間さんがきれいにまとめてくれているが
一部「好機」では
①ちょっとしたアドバンテージが成功につながる
②努力の量は10000時間
③好機があることが重要だが、さらにタイミングも重要
④他者との協調が必要
ということが主張されている。

二部「文化という名の遺産」では
コミュニティが与える影響と
そこから抜け出すエピソードを紹介している。
個人的には、7章の航空機事故を起こす国の傾向の話と
9章の貧困街の成績優良学校の話が興味深かった。
どちらも現状を正しく認識したうえで適切な対応をとることで
問題を解決している。

本書を読むことで成功するためには何をすればいいか見えてくる。
あとは実行するのみ。
フリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるか/ダニエル ピンク

¥2,310
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最近読んだ「ラクをしないと成果は出ない」に
給料の3倍稼いではじめて
会社として収支がトントンだということが書いてあった。
それを考えると俺なんかまだまだだし
まして独立なんかしたら住む所を確保するのも危ういかもしれない。

じゃあ、独立して働いている人ってどうしてるんだろう?
そういえば、最近読んだ堀江さんの本に「行列に並ぶな」って書いてあったけど
俺みたいな人間でも独立する方法はあるのか?

と、いうことで興味を持ったのが「フリーエージェント社会の到来」。
これから読むのが楽しみ。

こういう本を読み始めると、どう生きるべきかってことを考えるようになる。
数学を使っていきたいけど、アカデミックのポストに就くにしても
企業に就職するにしても、日本で、となると閉塞感がある。
外国に出るってのも一つの手だけど、それは最善手だろうか?
母国に誇りを感じられた方がいい。

そうすると組織に属さない、というのは、なかなか魅力的に思える。
独立したい。
そのためには今、給料の3倍稼ぐことだ。
夢をかなえる「打ち出の小槌」/堀江 貴文

¥1,260
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堀江さんの本を読むのは初めて。
要は常識に縛られるなってこと。
もう少し言えば、常識について考えてから行動しろ、と。

仕事に関する著述は、しっくりくる。
世の中にある仕事のほとんどは、誰もやらなくても困らないか
少し不便になる程度なのだから
仕事は趣味だ、と。

俺も、人生のうちで仕事に費やす時間はかなり長いのだから
好きなことをやるべきだと思うし
いい仕事をしようと思ったら
遊びのようなノリでする方が頭がよく働くものなんじゃないかと思っている。
それに、失うようなものもない。
仕事のことグチグチ言うのは間違ってるな。
少なくとも俺については。

こういうとんがってる人の話って読んでて気持ちがいい。
計画を立て、その通りに実行すること。
俺は苦手だ。

大きな計画があって、そのために必要なタスクに分割し
日々の仕事に落とし込んでいく。
もっともなことなのだが、それができない。

それはたぶん、一日のうちにできることが少なすぎて
その日にやったことが大きな計画の実行への
一歩であるという感覚をもてず、
むしろ、そんな大きな計画など
とても達成できないような感覚にとらわれてしまうからだ。

逆のことはある。
例えば、先のことなど考えず
ただ目の前の課題にだけ全力を注ぐとき
いつの間にか意外と大きな成果が出ている、ということがある。

だから、俺は何かをやる際、大きな目標を立てるのではなく
ただ目の前の課題に全力を注ぐスタイルをとるのがいいのだろう。