速攻スタンダール -33ページ目

速攻スタンダール

ローズ木更津の日記―インド・ムンバイ編 猫付き

最近、めっきり涙脆くなってしまった。

おくりびとで泣き、GOOD LUCKでも泣き、高校野球で泣く。


しかし兎に角、今年の決勝戦は凄かった。



9回表の日本文理の攻撃は何だろうか。

あれは技術云々ではなく、まさに気持ちだ。


奇跡の逆転を、全員が心から信じたからこそ

あそこまで打線が繋がったのだろう。


けれど、球場全体が日本文理の応援に回ってしまった中で、

逃げ切った中京も偉い。

よく踏ん張った。




私がマネージャーをしていた野球部の最後の試合を思い出したよ。


点差こそ、最終的に5点に開いたが、

やっぱり最終回の攻撃は感動的だった。


あの打球がレフトの頭を越えていれば・・・と

未だに思い出すけれど、もう過去の出来事なんだな。




今年の甲子園で、初戦で敗れたチームの選手が言っていた。

「自分たちは、県大会で勝つために練習をしてきた。

けれど、甲子園で勝つための練習はしていなかった」と。


なんと素晴らしい言葉だろうか。

悔しさでいっぱいだっただろうが、潔く自分たちの負けを認め、

冷静に実力の差を受け止めた言葉だ。


彼が日々の練習の目的や意味を理解して、

真剣に取り組んできたことが、この言葉だけでわかる。




全員が共通の目的を持って、

そのためにあらゆる準備をして、

それが出来ると確信して初めて、達成できるのだろう。




横山秀夫著。



『半落ち』や『クライマーズ・ハイ』などで有名な作家だが、

未だにどれも読んだことが無かった。



何となく、自分の好みじゃないのではないか、と思っていた。




しかし結局はまって、それぞれ1日で読み終えてしまった。




『真相』


短編集。

題名の通り、どの作品も意外な真相や結末を迎えるのだが、

ただ事件の真相を追っているのではなく、

被害者の人間性とか、遺族の気持ちとか、犯人の心情とか、

事件に関わる人々の様子が細かく描かれている。



『動機』


同じく短編集。

警察や裁判所の内部を描いたり、刑期を終えた殺人犯、新聞記者など、

こちらも様々な視点でそれぞれの事件が描かれる。

何故人は過ちを犯すのか、という部分が丁寧に深く掘り下げられている。




加害者は悪い。

裁かれなければならない。

これは揺るぎない事実だ。


しかし、加害者以外は絶対的な正義か。

被害者は?傍観者は?遺族は?警察は?裁判官は?



全部「人」である。


その差は大きいようで、実は紙一重。

恐らくそうだろうと思う。




自分の中の汚い感情とか、恐ろしい想像とか、

そういうものを必死で、もしくは意識的ではなくても、抑えていると思う時がある。


自分でも自分が怖くなってしまう時が。





リミッターの種類や位置は人それぞれなのだと思うが、

大した違いは無いんじゃないかと。


2日目は飛行機の時間までホテルで過ごす。


せっかく水着を持ってきていたのでプールで遊ぶ。


私も人のことは言えないが、インド人は泳ぎが下手だと思う。

恐らく水泳の授業など無いだろう。





コーチンはアーユルヴェーダ発祥の地らしく、

伝統的なマッサージが受けられるというので、プールの後やってみた。




私のイメージでは、海の見えるような爽やかな場所で、

額にオイルを垂らして・・・


という感じだったのだけれど。



案内されたのはホテルの地下室。


部屋の中は薄暗くて、真中にベッドとも言えないような木製の台と、

隅に普通の木の椅子。



で、いきなり全裸にさせられ、紙のふんどしのようなものを付けられる。



まずは椅子に座ってオイルでヘッドマッサージ。

すんごい丁寧にしてくれる。



次に台に寝て全身マッサージ。


下に何も敷いてないから、骨が当たって痛い。

そしてくすぐったい。



約60分後、終了。

部屋に付いてるバスルームでシャワーを浴びる。


オイルがなかなか落ちなくて大変。



シャワーを済ませて出てくると、

「風邪に効くパウダーだ」

と言って、頭のてっぺんに茶色い謎の粉を少しかけられた。



それがもう臭いの。

防虫剤のきっつい感じで。


部屋に戻って頭を拭いても取れないし。

あれには参った。




でも身体はすごく軽くなった。



どうやらコーチンオリジナルのアーユルヴェーダなのだそうだ。


想像とは違ったけれど、良い経験。