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速攻スタンダール

ローズ木更津の日記―インド・ムンバイ編 猫付き

ペットを海外へ連れて行くためには

色々な手続きをしなければならない。


インドに来て猫を飼い始めたのだが、

帰国が決まればもちろん一緒に日本に連れて帰るつもりだ。


日本の動物検疫所のサイトで調べてみると、

・マイクロチップ装着

・狂犬病ワクチン2回以上接種

・抗体検査

・その後180日以上の期間を置くこと


猫の輸入に必要なのはだいたいこんな感じ。

なので、転勤が決まってから準備を始めたのでは

帰国には間に合わない。

不備があると、

最長で180日間も係留させられてしまうらしい。



そうならないために、

帰国は来年か再来年か分からないけれど

そろそろ準備をしておこうと思い始めた。


近くの動物病院に問い合わせてみると、

マイクロチップ装着できるとのことだったので

先日さっそく行ってみる。


日本の検疫所で義務付けられているのは

ISOという国際機関で定められている規格のマイクロチップなのだが、

その病院ではちゃんとこの規格のものを扱っていた。


注射器みたいなもので首の辺りに挿入するのだが、

その針の太さに驚く。


これってものすごく痛いのでは…?と心配するが、

ジョゼは特に痛そうでもなく、ひと安心。



手続きに関してはそこの獣医さんが全部やってくれるとのことだったので、

近くの病院だしお任せしようと思う。

多少不安はあるけれど…。


そういうわけで、

2度目の予防接種後、採血して抗体検査をしてくれる所

(インド国内には日本で認められている検査機関はないので

海外の検査機関)

に血清を送らなければならない。


正直面倒くさいと思ってしまうけれど、

厳しく取り締まっているからこそ

日本で安心して暮らせていたんだな~とも思うので

やはりきちんと義務を果たさなければ!


今回の費用は

マイクロチップの装着で3800ルピー(7500円くらい)。

意外と安かったと思うのだけれど、

日本の相場がわからない。


10月21日~28日にMumbai Film Festival が開催された。

毎年?行われているもので、今回は第12回とのこと。

インド映画だけではなく、世界中の映画が4つの映画館で上映される。


日本総領事館の協力等もあって、

“Celebration of Japanese Cinema” と題し、

日本映画も50本以上上映された。


すごく古い映画が多かったが、

『告白』や『スイートリトルライズ』などの新しい映画もあり、

邦画好きな私は喜んでパスをゲット。

1000ルピーで見放題。


2本も観れば、日本の金額なら充分元が取れる。



上映スケジュールと自分の予定をすり合わせ、

なんとか4日間通えた。



とにかく私としては『告白』が観たかったわけで、

最終日に私が行ける会場で上映予定だったので

もう本当に楽しみにしていた。



しかし



まさかの上映中止・・・。


インド人はそんなに私が嫌いですか。

どうしてよりによってあの日だったの。

もう本当に泣いて暴れてやろうかと思ったよ。

放送禁止用語的なものを叫んでやろうかと。


その日は他の映画も観るつもりだったけれど、

がっかりし過ぎて即帰宅。



結局全日程で見れたのは


『おとうと』 日本

『スイートリトルライズ』 日本

『SAD VACATION』 日本

『ON TOUR』 フランス

『THE INFIDEL』 イギリス

『DOOMAN RIVER』 韓国・フランス


どれもなかなか良かったし、

普通では大きなスクリーンで観られない作品が多かったから、

とても貴重な機会だった。


あとは告白さえ見られれば、

今頃ムンバイ最高!なテンションになっていたと思うけれど…。




でも映画三昧の1週間で、とても贅沢でした。




先日日本に帰った時に映画を観て、本も買ってインドで読んだ。


妻夫木が出る映画は結構好きだし、

深津絵里がベルリンかどこかの映画祭でなにか受賞したとかで、

結構期待してたんだけれど…


ストーリーをほとんど知らずに観たもんだから、

ああいう感じだとは思わなんだー。



映画の方は、かなり原作に忠実に作られていたと思う。

私はついすべての答えを欲しがってしまうから

観終わってからものすごく考えてみたけれど、

どうもしっくりこなかった。


本を読んだらすっきりするかと思ったけれど、

やっぱりわからない部分はあるわけで…。



けれどそれが人間というものなのかもしれない。

はっきり善と悪なんて区別できないし、

すべての行動の理由を説明しろと言われても無理だ。




ただ、この作品は決して、被害者にも悪いところがあったとか

犯罪者だって本当の悪人じゃないんだとか

そういう表面的な事を言いたいんじゃないんだと思う。



どう考えたって殺人は犯罪だし、

それによって傷つく人が大勢いるのも事実だ。

だから普通の人はその一線は絶対に超えてはいけないものだと認識している。



じゃあなんでそこを超えてしまうのか。


というのを考えた作品なのかなあという風に感じた。



自分を大切に思っている人、

自分が守らなければならない人、

そういう人たちが人間のストッパーにもなる。


あなたには大事な人がいますか、と

自分にも聞かれた気がした。



人は一人では生きられないんだなと改めて考えてしまった。




主演の二人も良かったけれど、

樹木希林がものすごく素晴らしくて、

しばらくはあの人を見ただけで泣けそうなくらい。