9年生1学期末テストの結果が返却された。見事、初のハットトリック達成だ。3教科の赤点補習&追試というブラジル人の平均レベルにやっと到達。昨年1年を通して、赤点だったのは1学期のポルトガル語だけだったから、クラスメートどころか、学年全体が歓待ムードだ。ポルトガル語は納得の赤点(納得してどうする、納得して…)だが、意味不明の保健体育と、神が補習&追試を許すのだろうか疑わしい宗教までもが加わった。
本年度から英語が進級判定科目へと格が上がったのは、まだ納得できるが、教職員の斬新的な試みで、なぜか、保健体育が試験科目に加わった。ブラジル人の体幹能力を、嫌というほど思い知らされる週2回の貴重な時間が、クソつまらないビデオ学習や、運動理論の室内授業に充てられるようになったのだ。いいのかこれで!どう考えても、クラスメートの人間離れした超絶パフォーマンスを見ていた方が学ぶことが多い。父兄からクレームが出るのは必至だろうな…(㊟ブラジルの場合、自然とこういう流れになる)。
テストといわれれば受けるが、保健体育は進級判定外科目だから、そんなものはやるだけ無駄といわんばかりに、12.0点満点の試験で、平均点3点と散々な結果に。私も3.5点と生まれてかつて取ったことのない点数をマークするも、動じない精神力はすでに身についている。勿論、クラスのほぼ全員が赤点で追試だ。団結力スゲー!
しかし、1学期の赤点はこれだけでは止まらなかった。長文読解と、詩の解釈に、作文といった内容のポルトガル語のテストは呆気なく玉砕。やれば点数の取れる文法問題など皆無になったのは痛いな…。補習、追試の結果も華々しくなく、1学期のポ語の成績は12.0点(25点満点中)と及第点の6割(15点)には届かず。今年は苦戦必至だ。
まだ、ポ語の赤点は理解できるとして、なぜか宗教が赤点ってどういうこと?試験受けた覚えがない( `ー´)ノ。判定の基準が分からないんだけど…。多分、デング熱で1週間欠席している間に、何か(神のお告げ?)があったに違いない。クラスの中では一番施しているハズなんだけどな…。異教徒迫害の可能性もあったが、赤点補習の賑わいようを見て払拭。しかし、この補習の賑わいようって何???
ちなみに1学期の試験日程。期間は4月11日~20日にかけて
4月11日(月)保健体育
4月13日(水)地理
4月14日(木)歴史
4月15日(金)英語
4月18日(月)数学
4月19日(水)ポルトガル語
4月20日(木)理科
補習は5月2日~6日で終了。やれやれ…。
2016年4月15日。1学期末試験と重なりながらも、Olimpíada Internacional Mathématiques Sans Fronteiéres 2016(国境なき国際数学オリンピック2016)は強行催行された。英語の試験が終了し、一般生徒が下校した午前9時、戦いの火ぶたは切って落とされた。
全9年生の中から、我こそはと希望した参加者22名が、合計10問を分担して解く。この試験に向けて行われた数回の補習授業では、みんな遊びに遊びまくっていたのに、本番では目の色を変えて挑むことになる。中には英語の試験は欠席して、数学オリンピック一本に照準を絞るものさえいるのだ。十二分に実力を発揮するのを目の当たりにすると、日本で散々言われた「練習でちゃんとやらない人は、本番でもできない」って教えは何だったの???
打ち合わせ等一切行わない肝の据わりようだが、試験開始直前に、アナクララが黒板に問題番号の1~10を書くと、全員がその前に集まった。1番の問題は外国語での設問で辞書も持ち込み可。ドイツ語、スペイン語、フランス語、英語、もしくはイタリア語のいずれかで解答しなければならない。みんな何となくスペイン語やイタリア語も理解してしまうトリリンガルだが、それを外国語とは思ってないのか、なぜか解答は英語ですることに。ガブリエラを初め、語学堪能な3人が担当。私は設問を解読する手間が省ける図形の問題を攻略することになった。お供に、図形問題が得意で、二等分線等の数学用語を分かりやすく、かみ砕いて説明できるマリアガブリエラと、マテウス2人の心強い援軍付き。引き続き、手際よくパッパと残りの役割分担も決めてしまった。思えば、「明日、クラスでパーティーね」などというときも、ものの数分で準備の分担を決めてしまう手際の良さを何度となく見せられているから、いつも通りといえばいつも通り。本番当日のための準備も予行演習も必要ないのだ。
かくして、戦闘準備が整ったところで、フィリップが登場し問題用紙と解答用紙を配布。図形に関する設問は2問目、8問目、9問目の計3題だが、8問目の問題に歓声が沸く。設問のタイトルが、Kirigamiなのだ。日本の文化であることが説明された後に設問。なんといっても、本物の日本人がいるから鬼に金棒とばかり、いらぬプレッシャーをかけられる。これでサクっと解けなかったら、明日からは似非日本人扱いだ。
問題に目を通すと、指示に従って解答用紙に切り込みを入れて折っていき、飛び出す絵本のような開くと立体的に図案が浮き上がる作品を作るのだ。はっきり言ってしまえば工作。『たのしい幼稚園』の付録を組み立てているような懐かしい感覚が蘇る。クラスメートたちが設問の的を一向に得ないまま時が過ぎる中、私の手先は淀みなく作品を作り終えてしまった。もちろん、完成した作品のクオリティーは、加点をもらってもいいくらいに仕上がる匠技。メンバー一同感動の嵐だ。
士気も上がったところだが、地理の教師ダニーロが水を差す。来週の月曜日、Monte Verdeの学校に行って日本の紹介をして欲しい云々…。郊外にある学校で日本人すら珍しい…。空気読めよ! 数学オリンピックの問題に挑戦している真っ最中だから、相談に乗るのは無理。また、後ほどということにしてもらい、戦場に引き返す。というわけで、空気を読んだダニーロは、日本紹介のプログラムを1週間先に伸ばすのだった。「後ほど…」とはそういう意味じゃなかったんだけど…。
気を取り直して、9問目。立体図形だ。
「えーっと…」
「いや、説明はいいから、解いちゃって!」心強いと思った2人の援軍は、すでに次の図形問題の解析に移っている。非効率の代名詞ともいえるブラジルだが、ありえないほどの効率の良さだ。ここは、自然と培った信頼感は揺るぎないチームワークを生むとポジティブに考えて、1人で解答。切断面を抜き出して平面図形としてイメージ処理。ここの計算は、後で誰かに見直しをしてもらえばOKだろう。いい感じで、試験の前半戦は乗り切った。
難しい問題は後半に出る一般的な出題形式だから、8,9問目が解答できたのは大きなアドヴァンテージだ。さらに2問目の図形の分割問題も難なくこなし、図形問題は完答。引き続き、他の班の応援に繰り出すと、みんながてこずっている6題目の問題が回ってくる。でも、なんかおかしい。問題の設定上、自然数解が出なければならないのだが、何度やっても出ないのだ。思わぬところで、足元をすくわれ、試験時間も終盤に差し掛かっていく。他の問題はメンバーが分担し、すべて解答。残るはこの問題のみだ。みんなの視線が集まる。
そういえば、協会本部はフランスのストラスブールだったな…。フランス人といえば、一筋ならないひねくれ者が多いだろうから、ここは意表をついて『解がない』というのを論理的に証明すると考えた方がいいかな…。一般式から矛盾点を炙り出し、私の拙いポ語で説明。みんなで侃々諤々喧々囂々の末、なんとか証明を仕上げハイタッチ。とりあえず、全問完答し試験終了。結果発表は6月14日だ。
でも、普通に考えたら、あれは出題ミスだろうな…。
数学顧問のフィリップが、今年の数学特進チャレンジ強化補習の参加希望者を尋ねると、クラスで18人も挙手する者が。毎年開催されるブラジル版数学オリンピック(OBMEP)の最終試験対策をする週1の課外活動だ。この人数ではチョコやコシーニャ(ブラジル風コロッケ)の分け前が減る…、どころか、多分ありつけなさそうだ。しかも困ったことに、午後に使える空き教室すらない。
昨年は7,8人の参加者だったから、視聴覚室で何とか収まった上におやつ付きの好待遇。しかし、18人ともなるとそうはいかない。苦肉の策の末、11時25分下校の午前の部終了後、午後の部が始まる1時まで…。といっても、早い学生は12時半には登校してくるから、正味1時間のワンダーランドだ。
ということで、金曜の5時間目終了後、5分の休憩をはさみ11時半から補習開始。しかし、「俺お菓子買ってくる…」などなど半数以上の生徒が席を外す中、かまわず練習用に過去問を配布。冊子の表紙に踊る文字は、Olimpíada Internacional Mathématiques Sans Fronteiéres ??? ふらんすご??? いったいどんなオリンピックだ? しかも1問目から、ドイツ語、スペイン語、フランス語、英語、もしくはイタリア語で答えなさい。設問自体、上記の5カ国語の併記だ。
なんと今年は、通常のブラジル版数学オリンピック、いわば個人戦に加えて、我がメルセデス学園では、皆で相談しながら解答OKという団体戦の国際数学オリンピックにも参加する運びとなったらしい。学校単位で参加できる間口の広い数学オリンピックで、7年生以上の各学年ごとに有志のグループが各々組まれたというわけだ。
フランスのAcademie de Strasbourg主催と聞くと、由緒があるように聞こえてしまうから不思議だ。国際大会(?)らしく、1問目は母国語以外を使って解答するという面白い設定だが、日本語の選択肢はない。日本からの参加校はないんだろうな…。フランスのストラスブールから見ると、多分日本は"国際"の範疇外だ。
簡単な説明と過去問を残し、フィリップが教室を後にすると、皆真面目に問題に取り掛かる…、なんてことには決してならない。お菓子を食べながらおしゃべりをするもの、黒板に落書きをしだすもの等‥。違う意味でのワンダーランドが広がる。日本人的な感覚だと、本番に向けて不安を残しそうだが、全くもって心配なし。これでいて、みんな本番では120%の実力を発揮するんだよな…。
昨年は7,8人の参加者だったから、視聴覚室で何とか収まった上におやつ付きの好待遇。しかし、18人ともなるとそうはいかない。苦肉の策の末、11時25分下校の午前の部終了後、午後の部が始まる1時まで…。といっても、早い学生は12時半には登校してくるから、正味1時間のワンダーランドだ。
ということで、金曜の5時間目終了後、5分の休憩をはさみ11時半から補習開始。しかし、「俺お菓子買ってくる…」などなど半数以上の生徒が席を外す中、かまわず練習用に過去問を配布。冊子の表紙に踊る文字は、Olimpíada Internacional Mathématiques Sans Fronteiéres ??? ふらんすご??? いったいどんなオリンピックだ? しかも1問目から、ドイツ語、スペイン語、フランス語、英語、もしくはイタリア語で答えなさい。設問自体、上記の5カ国語の併記だ。
なんと今年は、通常のブラジル版数学オリンピック、いわば個人戦に加えて、我がメルセデス学園では、皆で相談しながら解答OKという団体戦の国際数学オリンピックにも参加する運びとなったらしい。学校単位で参加できる間口の広い数学オリンピックで、7年生以上の各学年ごとに有志のグループが各々組まれたというわけだ。
フランスのAcademie de Strasbourg主催と聞くと、由緒があるように聞こえてしまうから不思議だ。国際大会(?)らしく、1問目は母国語以外を使って解答するという面白い設定だが、日本語の選択肢はない。日本からの参加校はないんだろうな…。フランスのストラスブールから見ると、多分日本は"国際"の範疇外だ。
簡単な説明と過去問を残し、フィリップが教室を後にすると、皆真面目に問題に取り掛かる…、なんてことには決してならない。お菓子を食べながらおしゃべりをするもの、黒板に落書きをしだすもの等‥。違う意味でのワンダーランドが広がる。日本人的な感覚だと、本番に向けて不安を残しそうだが、全くもって心配なし。これでいて、みんな本番では120%の実力を発揮するんだよな…。
中3ともなると、中学受験を潜り抜けた中高一貫エスカレーター校に通う学生以外は、そろそろ来年の進路が脳裏をかすめる。というのは、日本の中学生の話で、ブラジルの同学年に相当する9年生にとって、受験なんて話はほぼ無縁。
メルセデス学園中等部の場合、留年せずに卒業さえ決まれば、同地区内にある州立セバスチャン学園高等部(校名が長いので通称名)か、近隣の州立アントニオ学園高等部(上に同じ)に優先的に入学できるのだ。もちろん、入学試験を経る必要はない…、というより、入学試験そのものが存在しない。入学を希望する高校が指定する期間に、書類一式を持参するだけ。ただ、午後の部より、午前の部の方が人気があるから、どうしてもという学生は、初日の早朝から並ぶ人が多いらしい。日本から見ると、ブラジルの政治システム同様、ちょっと裏口入学っぽいが、全学生だから裏も表もないわけだ。
それでも、受験を経て進学が決まる学生も毎年数人はいる。私立高校の特待生選抜試験を受けて、名門(?)私立高生の仲間入り。学力的には一般公立校よりも私立校の方が数段上といわれている。なんてったって、日本同様1日中授業の上、宿題も盛りだくさん。おかげで、入学金、授業料無料のブラジルの連邦(国立)大学の入学生が私立高校出身者に席巻されてしまうということで、今では公立学校生枠が出来ているほどなのだ。でも、大学入学後の伸び率は後者の方が高いらしい…、というが、多分建前上の話だろうな…。
他にもう一つ受験が待っている進路がある。コンピューターや看護など、理系の専門分野に特化した連邦(国立)高校に進学を希望する場合だ。多分こういうところには、州立学校にはない理科の実験道具なんかも充実していそうだ。意欲的な子が集まると言われている国立校だが、毎年のようにストライキ休校が多く、代替授業に夏休みが丸々潰れるというデメリットは計り知れない。
ブラジルのお気楽極楽、のんびり進学ライフもなかなか魅力的だが、日本の学生生活では9分9厘ついてくる、かわいい制服も捨てがたい。あっ、でもかわいいのは3割ぐらいか…。
英語圏以外の国に渡航している海外子女は、高校受験時には帰国するのが一般的らしいが、一応、海外現地校進学という進路も選択肢には入れておこう…。案外、お薦めだったりして…。ブラジルの高校進学後、高2の2学期あたりで日本の高校に編入(学校によっては作文のみ)で受け入れてもらって(帰国子女には5段階で3以上の成績しかつけないという不文律があったりする高校もある。この辺りは高校内のマル秘事項に該当しそうだから調査は難しそうだ)、帰国子女枠で大学受験(これも高校の成績+作文程度でOKのところもある)ってコースが多分一番楽そうだな…。なにも、敷かれたレールの上ばかりが道じゃない。頑張れ海外子女!
でも、日本社会復帰という結構高い壁が立ちはだかるな…。
先日、日本から救援物資が届いた。が、留守中だったため配達通知のみ。翌日、市の中央郵便局へ受け取りに…。しかし、いつものように国民に周知もされず、税制が突如として変わってしまう御上の必殺技炸裂。なんと、昨年のクリスマス前から、送付物の申告額が50米ドル以上の小包には、ほぼ同額の輸入税が課されるようになっていたのだ。輸入税の高いブラジルでは、免税で通関させようと、中国などから小型小包での輸入が急増(多分表向きな理由)。その影響を受けて、書籍等一部の非課税品を除き、善良な一般市民の贈答品にも高額な輸入税がかかるようになってしまった。
今回の救援物資はいつものように、緑茶、昆布、わかめやお菓子等で、小包に表記された申告額は¥6000(今後、ここはもう少し工夫してもいいところ)。これで、輸入税200レアル超(1レアル≒35円として7000円)って、ぼったくりすぎだろ!なけなしの小遣いをブラジル国庫に寄付するつもりはないから、ひとまず退却!