昨日の夜、娘の部屋の障子を開けたら、はきだし窓の下の方に白いやもりかぺたりとはりついていました。

体は小さく、尾は細く、吸盤のような丸い指先を持っておりました。

あれは外に生きて、食餌は自分で捕獲しているものです。

うちのやもりはぷくぷくしていて、美しい斑模様や大きな瞳で私たちに頼り、生きています。

目もあまりよくないし、何しろ気候が合わないので、野に放したら尾の栄養がなくなったら、死んでしまうでしょう。

でも、本当は遠い遠いアジアの西の地、草の間を這いまわりながら生きたかったかも知れません。

どちらのやもりが幸せなのか。

自由と危険と空腹。

安全と規則的な食餌の引き換えに四角い箱に生きる。


白いやもりは今日も来るでしょうか。