全く知らなかった場所が大切な場所になることがある。いもうとは結婚した人が西の人だった。こちらに引っ越していき、五年、こちらですごく頑張ってきたんだと思う。

もし、いもうとがいなかったら、このおうちのこのお部屋に眠ることなんてなかっただろう。いもうとの旦那さんの実家のお布団の中にいることが不思議に感じられた。

そしていもうとの姉、いもうとの姪というだけで私達と気持ちよく接してくれる義理のご両親を見て、いもうとがいつも気遣ってよくしているからこそのことなのだろう。また、いもうとを大切にもしてくれているのだろう。

いもうとは私より親に甘えたがりな人だったのに、遠くに嫁ぎ、縁は異なものだと思っていたんだけどね。
私は私で、あっちで自分の親もフォローしていくようになるから、いもうとが安心してこちらで暮らせるくらいにやっていきたいと思った。

むすめにとっては大切な数少ないいとこたち。この子たち同士も気が合うみたいで、またしばらく会えなくなるのをとてもさびしがっている。そういう風に思えるいとこ同士でよかったねと思うけど、別れがたい気持ちを汲んであげなきゃね。また、間をあけずに会えるようにしてあげたいと私達親同士も思うのだった。

観光地として有名なはずのこの地での再会は半径五メートルの範囲で過ごすことになったけど、埋めるべき距離は埋められたようで、頑張ってこちらに来てよかったと思う。

宅急便でひとつは荷物を送り、午後には新幹線に乗り、夜には自宅で洗濯を始めるだろう。近いといえば近い。
むすめや幼い姪ごたちには、一旦ばいばいするから、また次に会える楽しみができるんだよと話したけれど、さびしい気持ちはよくわかる。