3月から渋谷・Bunkamuraで開催されている「ボッティチェリとルネサンス展」にちなんだと思われる特集を、今朝の日曜美術館でやっていた。なんとなくつけたらそれだったので朝ごはんを食べながら見た。

ルネサンス期・花の都フィレンツェで繁栄したメディチ家の寵愛を受けたボッティチェリの、当時の作品の数々を紹介していた。美術家の先生の解説や解釈を聴きながらの鑑賞は、自分が気づかない点まで見ることができるので楽しい。

漫画家で、2005年から『チェーザレ』を不定期連載している惣領冬実氏も登場していて、ボッティチェリの絵画の魅力を述べていた。その中で出てきた、彼の画には今なら萌え絵と言ったかもしれない一面がある…とかいう発言に耳が釘づけ(目じゃないからそうは言わないか)。アーティストなら、きっとそれぞれの感じる萌えを、その作品に詰め込んでいてもおかしくはないな。いや、むしろ萌えを爆発させてるような、画はいっぱいあるように思われる。

今回紹介された作品の中で私が、一番気になったのは「パラスとケンタウロス」という作品であった。輪郭線もはっきりしていて、現代のイラストレーション的な雰囲気も感じられる一枚。だけど、面白いのはそこじゃないんだなあ。

パラスは知性の女神・ケンタウロスは暴力の象徴。その理性的で美しい女神パラスが、もじゃもじゃのケンタウロスの髪の毛をがしっとわしづかみにして、なんとも言えない目で遠くを見てるっていう絵である。ケンタウロスはいてえ。と情けなさそうな感じで顔をしかめているという…女神じゃなくて、女王様とお呼びしてもよろしいでしょうか?といった体だ。暴力に知性が勝利したことを物語る一枚だとか。

こういう絵の中には寓意を含ませている場合が多々あって、この絵にもそういった背景があるというけど・・単純に萌えてしまったぜ…こんな絵

会期は6月末までなので、時間に余裕があったら見に行ってみたい。