self-esteem 自尊感情 | アメリカの心理学からの学び、心のメモ帳ブログ

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アメリカに住みながら、教育や精神分析を学んだこと、気づきや心の吐露を思うままに綴るブログ。

Self-esteem(セルフエスティーム)

この言葉は、日本語で訳すのが難しく、辞書には自尊心と出ていましたが、自己肯定感、自己価値、自尊感情、自己評価などといくつかの形で表されます。

私のやっと離婚に至った元旦那は、自尊感情が恐ろしく低かったのですが、そのことに関して、色々調べた事をこちらで共有しようと思います。


自尊感情のある程度の高さは、他人と協調して社会を生き抜く上で、人生の困難を乗り越え、充実した人生を送るために必要なものです。


自尊感情の低さから、ネガティブ思考になり、仕事や勉強、人間関係への苦手意識、不安感や低機能、仕事ができないという状態→失敗→自責の念→自尊感情が低いままという負のスパイラルが生まれます。

自尊感情の低い人の特徴
✳︎自分に自信がない
✳︎自分や他人を否定的に捉える
✳︎他人の言動を歪曲して受け取り、一喜一憂する
✳︎コミュ力が低く、上手く取れない
✳︎自分をよく責める
✳︎失敗するのが嫌
✳︎不安感が高い
✳︎ネガティブ思考

などが挙げられます。
また、低学力、少年犯罪、薬物・ネット依存、10代での妊娠、自傷行為や自殺、こういった社会問題も引き起こす一つの要因となっています。

そんな自尊感情を確かめる為の小中高生用アンケート
小学生用自尊感情尺度(荒木紀幸)の質問項目

ローゼンバーグの自尊感情尺度 4段階1956年作成、1970年翻訳

ローゼンバーグ自尊感情尺度 5段階(1982年 翻訳)





✳︎注1 東洋人は西洋人よりも自尊感情が低く、高くしたいという欲求も低いという論文があるが、日本人には表向き謙遜文化や人の目を気にするが故に、答えに自己抑制をかけたり、逆に見栄を張って偽ったり、自分がそうでありたい願望を答えてしまう可能性があるため、本人が自覚できない潜在的な態度を調べるテストや無記名のアンケートを取るなど、やり方も工夫しなければ良質なデータは取れません。


現在の日本では親の自尊感情も低い人が多い為、それが子どもたちに伝わってしまい、歪みの連鎖が生まれている。その形はモンスターペアレントという形にもなっている。

子どもの性格が敏感で真面目であるほど、親からの影響を受けやすく、過度の期待や親のあらゆる不安、親同士の不仲などから、自尊感情が低下していく。

自尊感情の低下により
✳︎情緒不安定になり、社会適応能力が低くなっていく
✳︎学校や社会でルールを守らない
✳︎人の目を気にしすぎて疲弊する
✳︎失敗をしたくない完璧主義者
✳︎逆境に弱い
✳︎責任転嫁
✳︎虚栄心
✳︎一つのことをくよくよ考えてそこから抜けられなくなり、自信がなくなる
✳︎自分では悪いことをわかっていたり、やりたくなくても嫌と言えない

それでは、その負の連鎖を断ち切るためにはどうしたらいいんでしょうか?

まず、自分を受け入れること

外見、性格、特技、長所・短所、病気、ハンディキャップなどをすべてひっくるめて自分であると受け止める。苦手な部分でうまくいかなくても、自分には逆に優れているところもあり、それが自分である。そのいいところを生かしていこうと考える。
人がなんと言おうと自分が好きラブ
好きに生きるビックリマーク


1. Stop comparing yourself to others
人と比べるのをやめる

2. Compliment yourself regularly
日常的に自分を褒める

3. Exercise consistently 
継続的な運動

4. Get the support you need to succeed
成功するために必要なサポートを得る

5. Focus on your accomplishments
何事も成し遂げる事、完成させる事!

6. Simply smile 

7. Make a list of all your qualities
自分の特性、特徴をリストアップ

8. Eat better

9. Explore a passion
情熱の探求

10. Treat yourself something nice
自分を大切に扱う

これらのことが大事です。また、ネガティブ思考を吹き飛ばすには、4行日記!

これは私がよく見る動画でメンタリストDaigo氏が提唱しているのですが、1日の終わりにネガティブな事一つ、ポジティブな事三つを日記に書く。

ネガティヴよりもポジティブなことを考える時間を持続させることで、そういう脳になっていくそうです。



今回の出典及びオススメ本

日本の子どもの自尊感情はなぜ低いのか
児童精神科医の現場報告    古荘純一・著