心に水を | stella d'argento /silver star

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銀星は瞬き、遥か彼方をも照らす。



20年来の小悪魔のような愛らしい友人と






前日に出逢った湖のような人と3人で






靖国神社へ行ってきました。












想像していたより遥かに多くの人が参拝に訪れていて






テレビを通してでは知ることのできない空気に驚きました。






参拝に参道を列んだのですが






ご年配の方々がとても多くいらしていました。






あまりの暑さに体調を崩されたりしないか心配になるほどに。














フェルト製の軍帽を被った方






両手に杖をつきながら進む方






家族に車椅子を押してもらっている方






小さなお孫さんの手を引いている方






それはもう本当に様々で






でもその胸にある想いは同じなのだと感じました。








涙ぐんでいる方も






長く手を合わせている方も






皆それぞれに。












ここ数日で目にした多くの方々は






当時のことを口にしながら声を詰まらせ






涙を流されていました。






戦後65年を経てはいるもののそれはわずか65年。






ついこの間のことで記憶が薄れることは無い。






傷や悲しみも全て。












植樹された木々の1本1本に札が付けられていました。






所属していた部隊・連隊名が記されているものもあれば






そこで亡くなられた方々への思いを綴ったものも。






その中に自分の生まれ年に植樹された数本がありました。








私が生まれてから今迄の人生と同じだけの時間。












想いの坩堝のその場所で触れた全てが






未だあの戦争が終わっていないのだということを






実感させてくれました。












手を合わせた時に脳裏にあったのは






今そこで手を合わせている自分が居る






という事への感謝のみでした。