思い込みシェフ 21 | ライフ イズ ビューティフル 8

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~人生は輝いている~
走ることも遊ぶことも全力で! めざせ!スーパーファンランナー!
自由な発想で自由な走り! 開放感を求めて突き進みます!

80年代へタイムスリップ!

前回は、こんなことを言ってました(^^)

http://ameblo.jp/stella4552/themeentrylist-1-10059569045.html


マユミちゃんとミキちゃんが通っている大学は、大変な人出であった。


「さすが、賑やかだし華やかだなぁ・・・」


私がそう言うと1号が返してくる。


「あれ?チーフはこういうの初めて?」


「え?もちろん初めてや」


「そうなんや~こういうとこっていいよ~。女子大生いっぱいいるし♪」


「は?それが目当て?」


「チーフはそういうの興味ないの?」


「興味ないってことはないけど」


1号の目的は、なんだか違う方向を見ているような気がした。

そんなことを思いつつ・・・大学の構内をウロウロすることに・・・。
あちらこちらで色々な催しがある。

1号はとにかくキョロキョロしている。


(∇ ̄ )(  ̄ ∇)


すると、何やら人だかりがあった。

ふと、見るとゲームコーナーがあったのだ。

少し覗いてみると、テーブルの上でチクタクバンバンが置いてあり、

夢中になって遊んでいる者もいた。


私と1号は、もちろんチクタクバンバンも気になったが、ここはスルーした。


何やら・・・どこからともかく音楽も聞こえてくる・・・。

最後のHoly Night・・・杉山清貴だった・・・。


「そういえば・・・来月は12月だな・・・」



そして、しばらく歩いていると・・・

その先の方に何やら特設ステージ?のようなものが見えた。


「あ、あれは!」


ヽ(゜▽、゜)ノ


良く見るとそのステージで何やら女の子がダンスをしていた。

踊っていたのである!しかもレオタード姿で!

その光景は、TVアニメで見たことがある!

人気アニメ、キャッツアイのエンディングで、

来生三姉妹が踊っているエアロビダンスそのものであった!


「うぉ~!!!」


≡≡≡ヘ(*゚∇゚)ノ


1号は、突然、雄叫びを上げながらステージへ向かって走った!


「おっおい!?」


( ̄□ ̄;)


まったくもって分からない。1号の思考回路は理解が出来ないが・・・

ただ、ちょっと私にも惹かれるものがあった。

やっぱり、あんな格好で踊られると、どんな男でもイチコロだ。


(〃∇〃)


少し考えてから・・・私もそのステージに向かおうとした・・・が!?

その時、ポンポンと肩をたたかれた。

振り向くと、


( ̄・ ̄*)・・・ン?


「よっ!」


♪(*^∇^)ノ”


マユミちゃんであった。マユミちゃんは、私服にエプロンをしていた。


「あっマユミちゃん!」


そういえば・・・

マユミちゃんは、ちょっとした軽食の店をするとかなんとか言っていたな・・・。


「あっ店は?」


「いいの、いいの今は。抜け出した♪」


「!?」


「チーフ見かけたからね~。1号は?」


マユミちゃんは、いつもと変わりなかった。

なんだかホッとする。


(´▽`)


「1号はあっち」


そういってステージの方を指さした。


「あぁ・・・なるほどね(笑) チーフもいきたいんじゃないの?」


「は!?」


(=´Д`=)ゞ


「あはは(笑) 図星?」


「そんなことないよ!」


そういうのが精一杯。

それからしばらく立ち話。

仕事中でも、そんなに話をすることもなかったのだが、

この時は本当に一杯喋った。

マユミちゃんは表裏がない。バイト中も普段も同じである。



「ねぇ、チーフ」


「何?」


「一緒に写真撮らない?」


「写真?いいけど・・・でもカメラないわ」


「写真同好会に撮ってもらう♪記念♪記念♪」


マユミちゃんの話によると、

どうやら催しで写真同好会の方がどうやら撮ってくれるらしい・・・。


「その場ですぐに現像して写真になるから~」


「あ~インスタントカメラ?ポラロイドカメラみたいなもんかな?」


「うんまぁ・・・そんな感じ」


そういうとマユミちゃんは写真同好会の催し会場に案内してくれた。

もう、1号なんてほったらかし(笑)

ほっときゃいいかと、自分の中でそう思っていた。


(^m^)



それから、同好会の方に説明を聞いて、写真を撮ってもらうことにした。

ポーズは・・・なんてことない。

ただマユミちゃんと二人で並んでいるだけ。

マユミちゃんはピースサインをしていた。私もつられて・・・。


v(^^)(^^)v


この時、ふと思った・・・。

『タエちゃんなら、きっと腕を組んでくるだろうな・・・』


カメラマンに、はいチーズ!と言われて撮ってもらう。

なんとか撮れた・・・うまく撮れただろうか・・・

そんなことを思いつつ出来上がりを待つことにした。


少ししてから、出来上がった写真をマユミちゃんが受け取った。

その写真を見て、一瞬マユミちゃんが固まったような気がした。


( ̄ロ ̄lll)


「え~チーフ~」


「どうしたん?変に写っていた?」


「なんか、チーフの顔、ムッとしているというか、考え事しているように見える・・・」


・・・ (´□`;)


「そうかな・・・」


「笑ってない~」


写真を見ると・・・たしかに考えごとをしている・・・ような顔?で写っていた。


「もう・・・写真は正直だよ♪」


「あはは(笑) ごめん」


この時の私は、作り笑いをしていたのかもしれない・・・。



「あんまり、良い写真じゃないなぁ・・・」


「マユミちゃん、それ持っときなよ」


私はそう言った。なんだか悪いことしたかな・・・。



「チーフ?」


「ん?」


「何かあったの?」


その時のマユミちゃんの目は、何か私を心配しているようだった。



22へつづく