思い込みシェフ 20 | ライフ イズ ビューティフル 8

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~人生は輝いている~
走ることも遊ぶことも全力で! めざせ!スーパーファンランナー!
自由な発想で自由な走り! 開放感を求めて突き進みます!

80年代へタイムスリップ!

前回はこんなことを言ってました(^^)

http://ameblo.jp/stella4552/themeentrylist-1-10059569045.html


「赤ちゃんが出来たの・・・」


Σ(゚д゚;)


私は、自分が思いもしない返事だったので、一瞬、戸惑った!


「え!?」


「・・・」


((゚m゚;)


返す言葉に困ってしまった・・・。

なんて言ったらいいのか分からない・・・。

そしてその時、受話器の向こうにいるタエちゃんは、

本当に泣いているような感じがしてならなかった。


(ノ_-。)


・・・。


・・・。


沈黙がしばらく続き・・・


「今から、学園祭・・・だよね」


「あ・・・うん・・・」


タエちゃんが、なんとか話してきた言葉に、私はうなずくことしか出来なかった。

なんてことだ!どうしたらいいか分からない!


o(TωT )



そんなことを思う一方で・・・


『タエちゃんは、いったい何を考えているんだ!』

何だかタエちゃんを軽蔑する自分もいた。

先日の件もあるから余計である。


今の時代、やはり子供を先に作ってしまうことは、親、兄弟姉妹、

そして世間的にも、あまり良くは思われない。

ましてはこんな田舎では尚更だ!

そんな嫌な噂は、すぐに村中に広がってしまう!そんな時代なのである。


しかし数年後、少子高齢化に突入。

結婚する前に子供が授かったことは、

おめでた婚など、考え方が少しづつ世間にも理解されてくるようになる。

その後、20年も経つと、悪くいうような奴はほとんどいない。

むしろ、祝福の感がある。



『子供って?相手は誰なんだ?』

そんなことが脳裏によぎりつつ・・・

そういえば、この前、タエちゃんが悩んでいるとか言ってたのは、

このことだったのか!?まさか!?でも!?なんで? 

私を家に連れていったのも・・・


(?o?)


私は、益々分からなくなった。

寂しかったのか? それとも?・・・色々な想像がよぎる!

タエちゃんとは、何もなくて・・・間違いがなくてよかった・・・

一方で、その時、少しでも下心を抱いていた自分が恥ずかしくなってきた。


(><)


『でも・・・あれはタエちゃんが・・・』

そう心の中で思う私がいたのだが・・・

ん!?ひょっとして!?


( ̄□ ̄;)!!


私はハッ!とした!

もしかして、あの時の私と同じように、

アホになった奴が他にいたのかもしれない・・・


いやいや、それとも付き合ってる男性がいたのか!?

そんな気配はなかったように思ったが・・・

いや恋人がいたとするならば・・・

じゃぁ・・・なんで私を家に連れ込んだのだ!


(゚ペ)?


分からん!全然分からん!



「タエちゃん?」


「・・・ん?」


私は、どこかで軽蔑している気持ちを抑えつつ言った。


「今は、家では1人だよね」


「うん」


「1人で居れる?」


「うん」


「そっか・・・」


ここは、普通に何か優しい言葉でもかけてあげればよいのだが、

私には、その言葉が見つからなかった。

むしろ、今はそっとしておいた方がいいと思ったのだ。



「タエちゃん、とりあえず1号と2人で学園祭いってくるけど・・・」


「・・・」


「今日はゆっくり休んでおいで」


「・・・うん」


「また、連絡する」


「あ・・・ありがとう・・・」


そう言って、私は受話器を下した。



(〃´o`)=3


『ふぅ~』

私は思わずため息が出た。


『なんだかなぁ・・・』

そう思いながら、1号のもとへ戻った。


;;;;(;・・)ゞ



「どうだった?」


「ん・・・あぁ・・・」


( ´△`)


「どうしたん?なんか浮かない顔して?」


「いや、別に」


「ふぅ~ん・・・でタエちゃんは?」


「あ、やっぱ体調悪いって」


「そうか~じゃあ、2人でいかんとしゃーないね・・・」


1号には、今はタエちゃんのことは黙っておくことにした。



「そういえば・・・チーフ?」


「なんだ?」


「来たときから気になってたんだけど・・・何?その服装?」


「あ?あ、これか?今、流行りの渋カジや!」


「ぷぷ(笑) 全然、似合ってないな(笑)」


∑( ̄[] ̄;)!


「な!?1号こそなんや!その、竹の子族みたいな恰好は!」


「分かってないな~。ファッションやん!」


なんだか・・・タエちゃんも1号もよく分からない・・・。


┐('~`;)┌



「じゃあ!いくか!」


1号にそう言い、学祭に行こうとするものの、

心のどこかで、軽蔑はしながらも、タエちゃんを心配する自分がいた。



21へつづく