ステラ薫子です。
まずは、この度の豪雨で被害に遭われた方、まだまだ心配な時を過ごしていらっしゃる方に、お見舞いとご無事をお祈り申し上げます。
異常気象が、異常ではなくなりつつあるような昨今、毎年いわれていますが、本当にもう、いつどこで誰が災害に遭うかわからなくなっていますね。
そんな中ですが、私も天候の洗礼を受けながらも、なんとか大祓いのお参りをさせて頂くことが出来ましたので、少しお話させて頂こうと思います。


毎年熊野には年に4回は行っている私ですが、今年はお正月の八咫烏神事に出かけて以来、4月の例大祭も神職のみで行われたため参拝叶わず、実は今回の大祓いも諦めていました。
ところが、郵送での祈願をしようと連絡させて頂いたところ、「いらっしゃいますか?」とのお声かけ。
驚いて、「逆に、お伺いしてもよろしいのでしょうか?」とお聞きしてしまったくらいです。
少人数ならば、とのご厚意に甘えさせていただき、急遽熊野へと向かった私を待っていたのは、今までにない悪天候!
しかし、コロナウイルスで世界が一変した上半期の祓い、そして、新たな気持ちで下半期に向かうスタートとしたい!お詣りが叶わない皆さんの分も、なんとしても熊野へ…という強い気持ちで、向かいました。

 

ところが、空港へ向かう前から、悪天候により引き返す可能性のある【条件付き】フライトとなる旨のメールが送られてくる事態。それでもめげない私は、絶対行ける!という気合を込めて羽田へ。
出発も30分遅れ。離陸後10分で、機長からも再度引き返す可能性のアナウンスがなされる中、行けるかどうかは熊野権現の大神様の御心次第であろう、と思いながら、三所権現の一人である「家津美御子(=スサノオノミコト)の大神様…」と唱え、必死で祈り続けました。
当然ながら、飛行機は大揺れ…しかし私は、祈っている間揺れを全く感じなかったのです。
そのくらい、集中していたのでしょうか。
音も聞こえていなかったように感じます。
まさに、無になるとはこのこと。

 

こんなに必死で無事を祈ったのは、思えば人生で二度目です。
一度は、車輪が片方しか出ず、上空で旋回し燃料を消費し、緊急着陸したということがありましたが、それはまたの機会にでもお話しましょう。
あらためて、パイロットやCAさん、無事に運んでくれた人々に感謝した旅のスタートでした。

 

さて、私の祈りが通じたのか、無事に南紀白浜空港に着陸。
友人が空港で待機してくれていて、車で急いで送ってくれて、いざ、熊野本宮へ!

 

しかし、飛行機の到着も遅れてしまったうえに、通常は大祓いの神事は16時からなのですが、今回はコロナのことがあり、14時からに早まってしまっています。
間に合うのかギリギリのところでしたが、なんとか滑り込みセーフで、到着することができました。

 

いざ本宮に到着して、まずは人形を奉納します。
名前を書いたら、三回息を吹きかけて、自分の悪いところをなでて、それを白い半紙にくるみ、箱に戻します。そして、家族など、代理で書いた人形は、わらの中にまとめて入れると、この神事が終わったあとに熊野の川で清め、護摩焚きをしてくださるというお話でした。

 

九鬼宮司がお出ましになり、いよいよ神事…という頃には、雨がどんどんひどくなってきてしまいました。


写真でもわかるほどの大嵐。


傘の中でも雨がしたたり、せっかくの宮司のお声も、かき消されてしまうほどです。
そもそも宮司もマスクをなさっているので、なおさらです。

 

こんな神事は、めったに遭遇したことがございません。
まさに、このご時世を、世界情勢を揺るがすような事態を、なんとか祓おうと戦っている…そんな気配を感じた大祓いでした。
その後は、神職に続いて茅の輪をくぐり、無事に神事が終了いたしました。

 

せっかくだからと、九鬼宮司とお話させていただき、

売り物ではなく、ご縁のある方にお配りしているのですが…と仰る貴重なマスクを、ありがたく頂戴いたしました。

 

その日は定宿の富士屋へと向かうと、宿泊客は私たちだけ。
雨のなか、屋根の下の露天風呂にゆったりとつかり、疲れを取ることができました。

 

 

そして翌日、あらためて御祈祷に伺ったところ、知らずに訪れてみるとなんと、毎月一日に行われる【月次祭(つきなみさい)】が行われる、ちょうどその時でした。
私たちがお願いした御祈祷かと入ってみると、そこには祝詞をあげる九鬼宮司の姿が。
九鬼宮司が祝詞をあげるのは、大祭しかありません。
おかしいなと思ったところ、なんと月次祭に自然と参加していた…というわけなのです。
嬉しいお導きでした。

皆様の分も、しっかりとコロナ終息祈願もしてまいりました。


お札もしっかり、自宅に。

 


そして私がその足で向かったのは、【浜千鳥の湯 海舟】

 


こちらにオープンする、私が手掛けるスパの準備です。

癒し処【夢語】

 


すばらしいロケーションと、本格的なスパ。


ぜひ皆様の旅の候補に入れて頂きたい、自慢の施設が出来ました。
「Go To キャンペーン」なるものもあるとか?
今後の情勢は不透明ですが、少しずつ、楽しい計画を夢見ても許されるような気配ですね…。
五感を刺激してくれる旅に、皆さんが気軽に出かけられるようになりますように。