こんにちは、ステラ薫子です。

前回は、金峯山寺のお話でしたね。


今回は、室生寺について語りたいと思います。

話は金峯山寺を後にしたところから。
その後バスに揺られて、室生寺へ。

 

室生寺は奈良盆地の東方、三重県境に近い室生の地にあります。
女人禁制だった高野山に対し、女性にも門戸が開かれていたことから、
女人高野と呼ばれて親しまれている場所なのです。



室生川にかかる赤い太鼓橋を渡ると、室生寺の表門がみえてきます。

 

表門の柱にも、女人高野、と書いてありますね。


続きまして、仁王門。

 

仁王門には、赤と青の厳しい形相の仁王像が。

 

 


息を飲むような迫力を感じました。


また、私が今回の旅で、とても気になった仏様を
ご紹介いたしますね。


本堂の如意輪観音菩薩様(平安時代・重文)と
金堂にある 中尊 釈迦如来立像(平安初期・国宝)です。
 
本堂の如意輪観音菩薩様は、片膝を立てて座っております。

 

優雅で、穏やかな表情で、とても色気のある雰囲気に引きこまれてしまいました。
観心寺・神咒寺の如意輪とともに日本三如意輪の一つと称されています。


また、
金堂にあるにある釈迦如来立像は、
平安前期を代表する一木像であります。

 

本来は薬師如来として造立されたもので、
均整に整った御姿です。
朱色の衣の流れるような衣紋は漣波式と呼ばれる独特のものです。
とても繊細で、なめらかで、思わず触ってみたくなるほどの
造りでした。
 
背後にも、きらびやかな模様が描かれており、
ついつい見とれてしまいました。

二つの仏像様にとても感動したので、
記念にポストカードを購入!
また新たに仏像コレクションが増えて、満足です。

 

日本で一番小さい五重の塔もありました。総高16.1メートル。


 


平安時代初頭に建立されています。
室生山の中で、最古の建築らしいですね。
この塔は、頂上の相輪が珍しいのが特徴です。
九輪の上には、普通でしたら
水煙という飾りを載せますが、ここでは宝瓶を載せて宝鐸を吊りめぐらせて
天蓋を作ってあります。
これは、他には類がなく、非常に珍しい塔なのです。


こうして一日目を満喫しました。
宿に戻って温泉に浸かって心身を寛がせました。
こうやってリフレッシュをするのは、なかなかいいものですね。


二日目は、那智の滝と、熊野本宮大社です。
こちらはまた後日。