こんにちは。ステラです。



4月8日、

マーガレット・サッチャー死去という訃報を聞き、

私は大変驚きました。



イギリス史上初の女性保守党党首となり、

後に初の女性英国首相になったサッチャーさんは、

【鉄の女】と呼ばれ、首相として辣腕を振るいました。



彼女は世界でも最もよく知られた

女性政治家なのではないでしょうか。



彼女はどんな運命を背負い、生き抜いたのかはてなマーク

ミッドポイント占星術で彼女の過去の歴史、

そして運勢を見ることにしました。



彼女は、強靭な意志力を持つことから、

ついた名称が【鉄の女】。



つい昨年も「マーガレット・サッチャー_鉄の女の涙」

という映画やドキュメンタリーが取り上げられ、

私も飛行機の中で見た記憶があります。



男性社会だった政治の世界に怯むこともなく、

むしろ威厳すら漂わせながらイギリスという国に

新しい旋風を巻き起こしたサッチャーさん。



反発を恐れないあの強いパワーはどこからくるのだろうと、

私は以前から彼女に対して興味を持っていました。



その秘密を探るために、

まずは彼女の運勢をみてみることにしましょう。



彼女は1925年10月13日生まれ。



生まれた時間はわかりませんので

ホロスコープチャートの天体の配置から

占わせていただきたいと思います。



太陽・水星・火星を天秤座に持ち、

月が獅子座のサッチャーさん



太陽・水星・火星は天秤座なので、

風のサインで活動宮に分けられます。



その性質の特徴はバランス感覚に優れ、決断力があること。

即断即決ができる人です。



そして決断するときも、きちんとあらゆる要素の

バランスを見ています。



パンパンと決断しつつも、周りの状況が変化すると

すぐに対応することができる順応性の高い星座です。



通常、占いでは芸術的センスがあるとか、

八方美人とか言われる天秤座ですが



実はこの天秤座というのは、

タロットカードの「正義」と同じように

冷徹な決断力を持っている星なのです。



さらに活動宮の星座なので思考が留まることがない。

常に考え、そして決断し前へと進んで行きます。



そして、月は獅子座です。

獅子座は12星座中1番プライドが高く、威厳があり、

全て仕切っていこうとする強い星座です。



しかし、サッチャーさんのホロスコープには、

月の隣に海王星という迷いや不安を表す星が


0度(コンジャンクション)の角度であります。



強い精神力を持っていながら、繊細な一面もあり、

堂々としていても心の中では数多くの

葛藤があったのではないでしょうか。



彼女の稀なパワーと底力が

その弱さを覆い尽くしたのでしょう。



表面的に見るとサッチャーさんは、

威厳があり、強い印象です。



それは彼女の火星と冥王星、太陽と冥王星が


120度(トライン)の角度(アスペクト)だからでしょう。



火星と冥王星はエネルギーに溢れ、

有り余るパワーや強靭な精神力も示します。



実は私も火星と冥王星が120度(トライン)の為

異常に忍耐力、精神力が強いのです。



彼女のホロスコープにもこの天体があるのを知り、

強い共感と感銘を受けました。



太陽と冥王星の組み合わせが示すのはカリスマ性。

オーラがあり、立っているだけで存在感が際立っている。

一国のリーダーたる宿命を、彼女は持っていたのです。



しかしこの木星と冥王星のカリスマ成功軸が

180度(オポジション)の角度(アスペクト)で入っている為

その成功はすんなりと手に入りません。



足を引っ張られながらも様子を伺い、

相手が手を抜いた瞬間に

一気にグッと引っ張って自分に運をひきつける。



どんな障害があっても、自分の目的を遂行していくという

彼女のパワーがまたここに現れています。



また、その木星が

太陽と90度(スクエア)という角度(アスペクト)をとっている為

目的の為なら自ら行動を起こすことができます。



運勢を見る限り、彼女の政治的能力、経済人の

素質はトップクラスと言えるでしょう。



初の英国女性首相として、国を牽引できたのは

この運勢を持っているからなのだと、

私は彼女のホロスコープチャートを見てそう思いました。



そして女性らしさを表す金星は射手座の1度

射手座というのは好奇心が旺盛。



しかし、1度であるため、無邪気な気持ちが強く出ます。



多分、美しさを追求することにも積極的で、

とてもお洒落さんだったのでしょう。



小さい子供が花を見て

「綺麗!」とか

「あれ、買いたい!」と想う純粋な心。



そんな無邪気な気持ちを持っていたのです。





では、そろそろ

彼女の運命をみていきましょう。



まず、1959年に下院議員に初当選した時期には

火星という行動運が入っていたため

運よく、彼女のパワーと行動力によって

当選を勝ち得たのだと思います。



1970年 教育科学相になった時期には

水星と冥王星のカリスマ有名特許運という

98点の素晴らしい運気でした。



その1年前も水星、木星という営業活動運が入っていたため

彼女自身、自己表現が得意になります。



彼女の意見には光るものがあり、

衆人の関心を集めたのだと思います。

運勢としても怖いもの知らずという状況でした。



1979年、

彼女が首相になったこの年には

英国の銀行が大幅な利上げを行った為

サッチャーの公約であったインフレの抑制に成功しました。



この年の彼女の運気は、木星・土星の転職運の時でした。



転職運というと普通のサラリーマンで言うならば

他社への転職、新規の仕事、起業、海外移住や

住居の購入など、ワンランクアップすることが吉とされています。



しかし、彼女は政治家という立場にずっといましたから

彼女がワンランクアップする、イコール首相になると

いう運命だったのかもしれません。



そして彼女は運気の流れを味方につけ、

首相になって、公約もきちんと成功させました。



しかし、必ずしもすべてが順調だったわけではありません。



彼女が首相になった後、イギリスの失業者は倍増し

世間から色々と批判を浴びた時期もありました。



彼女が首相になって半年後の運勢をみてみますと

土星と冥王星の執着ストレス運が入っていました。



周りからの重圧というのは

ここの運勢に出ていたのです。



自分が何かやり過ぎると巻き返しをくらう運勢。

サッチャーさんの支持率低下の運勢がここに出ているのです。



続いて1988年、教育法を改定された年。



それまでのイギリスの教育機関は

学校毎の基準があり、独自性が強いものでした。



きっかけは教科書の内容でした。



彼女は、

ある教科書にイギリスの人種差別や植民地支配の歴史を

批判的に扱う内容が自虐的な内容であるとし、



使用をやめさせようとしたがその法的権限が存在しなかったため

教育界の反対を押し切って教育法改正案を成立させたのです。



この時の彼女の運勢を見てみると転換期の天王星が入り

一気に180度変えるという運勢。



太陽と月の位置をみると、自分自身も相当色々と考え、

悩み抜いた上での決断だったのでしょう。



金星・木星という営業力・活動力という

良い星が入っていたため、やり遂げられたのではないでしょうか。



彼女の運勢は首相になってから

精神的に物凄い不安と、迷いと悩みとがある運勢になります。



首相になってから3年後には火星・海王星という体調が

悪くなる星が入り、



それから2年後には誤診の運気、カルマ業病という

運気は低迷します。



周囲には色々なことを言われながらもそれに耐え、

神経が休まらない状態です。



体調も崩れる暗示があり、

1982年から87年の5年間というのは



死にものぐるいで働きながらも

四面楚歌の状態の中で、

悩みぬいて駆け抜けた5年間だったのではないかと思います。



よく、この5年間を首相として、

そして鉄の女として過ごした彼女。



普通の人であったら倒れてしまっていたかも知れません。



だいぶここで、命を縮めていく状況にも

なっていたのではないかと私は思います。



首相を辞める1992年。

この年の彼女の運勢を見てみますと

水星・海王星の判断ミスの運勢が入っていました。



彼女自身、もうそれが限界で

ここから退陣したいという気持ちが

物凄く大きかったのではないかと思います。



そして、その翌年には太陽と金星の

45年に1回の家庭やすらぎ運が入ります。



やっと、ご主人ともゆっくり2人で話しあえる幸福な時期。



そこから彼女は首相も党首も辞め、

その2年後には議員も引退しています。



議員を辞職したときには

水星・金星の新しいスタートという運勢。



ここからが本当の彼女の幸せな人生のスタートが

訪れたのではないかと思います。



そして、お亡くなりになった4月8日の運勢は

太陽トランジットが土星・天王星の圧迫軸に入り

年運も土星・天王星の圧迫運(30点の運気)に入っていました。



お亡くなりになる2年程前から認知症の

傾向が出ていたと言われています。



その認知症の運勢というのは2007年くらいから

金星・海王星という不安と迷いの星が入って来たために

彼女自身の今までのストレスというものが

一気に出ていたのではないかなと思っています。



しかし、お亡くなりになる1年前はとても良い運勢でした。



彼女自身認知症になりながらも、

自分の人生が偉業として語られていたのを

知っていたのかもしれません。



寿命と言う運気で人生の幕を閉じられたサッチャーさん。



年運と同じ日(土星・天王星の圧迫運)に

お亡くなりになられたいうのも

何か意味があるのではないかと私は思っております。



イギリスの素晴らしい女性リーダーとして

ここまでやって来られた彼女とその輝かしい人生に、

同じ女性として尊敬の念を表意したいと思います。



ご冥福を心よりお祈りいたします。



                                                          ステラ薫子