ステラです。
今回もエジプトのパワースポットを紹介します。
場所はエジプト南部にある都市、アスワン。
アスワンは古くから良質の花崗岩の採石地として知られ、
東岸の市街地から南の約1キロの所には古代の石切場跡があり、
ここには未完のオベリスクが残されています。
このアスワンはデンデラ神殿の次に私が大好きな場所です。
(2006年11月に撮影したもの)
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私が26歳の頃、いつも夢の中に出てきていたものがありました。
それはエジプトのトト神でした。
その時はそれがトト神であるとは知らなかったのですが、
後に、エジプトの神々の本を見たときに
それがトト神だったということがわかったのです。
夢の中に出てきた、黄金のオーラを持ち、
王冠を被ったトト神を探す為に色んな文献を見てみたのですが、
結局、王冠を被ったトト神を見つけることは出来ませんでした。
そして、いつもトト神と共に夢の中に出てくるのはアスワンにある
ローマの皇帝トラヤヌスのキオスク(東屋のような建物)の映像でした。
その映像は、まるで私が以前ここに居た事があるかのような記憶でした。
はじめて舟でアスワンに入り、このトラヤヌスのキオスクを見た瞬間、
この神殿を私は以前見たことがある!とデジャ・ヴュを感じました。
それで、このイシス神殿が私にとって心に残る神殿となったのです。
実際にその場所に到着して間もなく、
私はまるで導かれるかのようにこの神殿の中に入っていき、
ある柱の前で思わず叫んでしまいました。
そこには何と私がいくら探しても文献で見つけることが出来なかった、
【王冠を被ったトト神】の姿をみたからです。
それがこれです。
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これが、26歳の頃に私の夢の中に出てきた、
黄金のオーラを纏ったトト神の姿なのです。
このトト神を見た瞬間、30年前の記憶が戻った感じがしました。
それからこのイシス神殿は私にとっては、
故郷のような特別な場所になりました。
そして、私はイシス神殿の
このトラヤヌスのキオスクが忘れられず、
日本に戻り、アーティストとして活躍している
マリコロンドンのマリコさんに、
トラヤヌスのキオスクの写真を見せて、
この神殿の上に天使を入れた絵を描いてほしいとお願いして
出来上がったのがこの絵です。
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私は夢にも出てきたこの場所にすごく惹かれ、
エジプトに行くと、必ずアスワンのこのイシス神殿を訪れます。
また、行きたいな~と思いつつ懐かしく思っているところです。
ーーーーーー<イシス神殿についての補足>ーーーーーー
ハイ・ダムができるまで主役であったアスワン・旧ダム上流には、
フィラエ島という島がありました。
このフィラエ島には、
イシス神殿を始めとする建物と緑の植物が生い茂る
シゼンとの調和の美しさから「ナイルの真珠」とも呼ばれていました。
しかし、その美しき島フィラエ島は、
アスワンハイダムの建設により水没する恐れがあるため、
イシス神殿は1970年にアギルキア島へ移転することが決まり、
1972年から7年の歳月をかけて神殿の解体と移築が行われました。
このイシス神殿は
ギリシア・ローマ時代の王達によってくりかえし建築が行われ
現在では第一、第二の塔門、誕生殿、列柱室と奥室がたてられています。
島の東部にはハトホルの小神殿やトラヤヌスのキオスクがあります。
イシス女神への崇拝は、
キリスト教が国教とされたのちにも例外的に認められ、
6世紀半ばローマ皇帝ユスティニアヌスの時代まで続きましたが、
その後は、島の北部にたてられたコプト教会や
イシス神殿の壁に刻まれた十字架のしるしが示すように
キリスト教(コプト派)の伝播の波に完全にのまれてしまいました。
イシス神殿の真向かいには「ナイル川殺人事件」の舞台となった
「オールド・カタラクト・ホテル」があり、
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実際にアガサクリスティーさんがこの小説を執筆中に
宿泊されたことでも知られています。