お風呂 de ひやあつ♥ 第197回 | 露血塔 蘭の『血みドルへの道』Powered by Ameba

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“血みドル”とは ────『血みどろになるまで暴れまくるアイドル』・・・の事であるッ!!

 

 

ちゃっぽぉ~ん ──── 

 

 

輝美とッ!!

律子のぉーッ!!

!!!!

 

 

雷には当たりませんでしたか?

とりあえず無事やけど……よぉ考えたらこの家の立地環境って、カミナリに対してかなり危険な部類ですよね(笑)。

さして低くもない、どちらかと言えば丈のある木々が密集している山奥の森の中だからですか。

そうッ、だってカミナリ様にしてみたら狙い放題やんかぁ?

木を ──── ねえ?

……あれ?

さようですよ。我々の住むこのトタンの白い家が、塔のようにそびえ立っていれば別ですが ──── そうでないかぎりは……

ほな、逆に倒木に気ぃつけなアカンのんちゃうんッ!?

そういう事ですよね。森の木々たちは雷から我々を守ってくれますが、ごくまれに力尽きた大木が覆い被さってくる可能性もあると。

前の時、やたらデッカい音したアレ……絶対近くの木に落ちたんやでッ

(゚ー゚;)(。_。;)(゚-゚;)(。_。;)ウンウン

雷鳴の後に地響きもなかった事から考察するに、倒木は無かったようですが。

あのさ、さっき言うてたやん?『大木が覆い被さってくる』って。

そうなったら、私を守って下さいね律子さん。

おわ、やっぱしアカンねやッ!?さすがのこのお城も。

あらまッ、お城だなんて ──── ただのトタン製のボロ家じゃありませんか。

そんな時だけ『トタンのボロ家』とか、ネコかぶらんでエエやんか。

は?

おっしゃっている事が、今ひとつ理解出来ませんが……

ネコかぶせてるやろッ!? ──── この家に。

うぅ~ん……?

ああ、そういう事ですか!

そういうコトよ!そんなんさー、こんなへんぴなトコにある家なんかおおかた泥棒なんか入られへんねんから ──── 木が倒れてくるとか、土砂崩れが起こるみたいな時に使わな……

 

いつ使うんですか!

なぁんだ ──── わざわざ声をお張りになった割には、

 

いつ使うの?今でしょ!

 

じゃないんですねえ。

やっ ──── ていうか、今さらそのネタ?

いけませんか?

いや、別にアカンことはないけど ──── 今はホラ、『要塞(アルカトラズ)化』せんでもエエやん?(笑)

ん?何ですか?『虻蜂取らず』? ──── 見くびってもらっては困りますねえ律子さん。緊急時この家のありとあらゆる『穴』にシャッターが下り、さらに室内の六方 ──── 壁・天井・床がすべて鋼鉄で囲まれてしまえば……

 

虻だって蜂だって逃亡など不可能

 

に決まっているじゃありませんか。

……。

でしょ?逃げられないんですよアルカトラズ

(゚ー゚;)(。_。;)(゚-゚;)(。_。;)ウンウン

アルカトラズ ──── 

ああ、そんなようなのが何かあるんですか?

うん、あるんです。……せやから、またヒマな時にでもWikiッてみて下さい。

ちょっと……宜しいですか律子さん。

ん?

今ちょうどWikiッてみたんですが ──── 確かに『連邦刑務所』として使われていた云々は書いてありましたが、脱獄不可能とはどこにも……

あ、そう?(タブレットを覗き込んで、画面をスクロールさせながら)……あっ、ココ何か書いてるでッ。

ええ ──── 14回の脱獄事件において、のべ36人が脱獄を試みた、と。

ふんふん……せやけど、23人がまた捕まって6人撃たれて2人は溺れて死んで……5人は行方不明やって。

その5人も、溺死したのではないか ──── そう言われていますねえ……。

せやろ?ホラ、だから……

だから?……それと脱獄不可能という事に、一体何の関係が

脱獄しよ思ったんは何人ですか?

36人ですよね?

そうそう、ほんで ──── 色々あって結局脱獄出来へんかったんでしょ?その人数全部足してみて下さいよ。

足すんですか?……えぇっと ──── 23+6+2+5......

むぅ……確かに36人と等しくなってはいますが、それを果たして『脱獄不可能』と結論付けて良いものか。

えっ、だって全員失敗したんやで!?

もしかすると37人目に脱獄成功していたかもしれないじゃありませんか。

そんなんッ!!!

ヘリクツやわ……

落ち込むのは、まだ早いですよッ!!律子さんあなたなら……

 

37番目にして史上初の“脱獄成功者(ジェイルブレイカー)

 

に、なれるかも知れないじゃありませんか!!!!

それだけのために過去にワープするとか ──── 

絶ッッッッ対イヤですからね!!

あっ……!!!

ほな、お先 ──── 上がりますねー。

ああっ、律子さん律子さん!!!そんなに焦らないでッ ──── 

アイスでも食べながらお話の続きを……