毎度お馴染み、洋にぃです(  ̄▽ ̄)
今度こそ、最後です(笑)
でわ…(^-^)
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テツオは一瞬、目を疑ったが、そこに居たのは紛れもなく、愛人であるナナコだった…。
(何故だ…!?何故、ナナコがいるんだ…!?)
テツオは、焦った。
(何故、‘今日’来たんだ…!?)
テツオは、何とかこの場を凌ごうとした。
【あ~月川君か!その資料は、もう急ぐ必要はなくなった。わざわざ来て貰って悪いが、明日にでも、私のデスクに置いておいてくれ。】
「えっ、でも部長、この資料は明日の本社会議に使うものだから、必ず今日中にお持ちするようにと、部長から直接メールを頂きましたので…」
そんな会議はなかった…。
明らかにナナコの「作り話」だった。
【あ~実はさっき本社から連絡があって、会議が延期になってな。来週末に行われる事になったんだよ。ホントに悪いな。】
テツオは咄嗟に切り返した。
と、少し離れたところにいた、チズコが
『テツオさん、こうしてわざわざ来て下さったんだから、受け取ったら?それに月川さんって、あの時の、テツオさんと一緒にCMに出てた、とっても綺麗な女性でしょ!?私、一度お会いしてみたかったの~!ね?せっかくだから上がって貰いましょう?ボジョレーもある事だし、3人で頂きましょうよ!』
これ以上の抵抗は、むしろ危険だと判断したテツオは、やむなく従うしかなかった…。
………
『月川さん初めまして!妻のチズコです!その節は主人がお世話になりました。TVでも綺麗だったけど、実物はもっと綺麗ね~!さぁ、どうぞどうぞ?』
「失礼しまーす!わぁー!!すごーい!!映画のセットみたい!私もこんな部屋に住みた~い!」
突然、少女のような振る舞いを見せたナナコに、テツオの戸惑いは更に増していった。
【わざわざ悪かったな。もうちょっと早くに分かれば連絡出来たんだが。】
「いえ、全然!っていうか、部長のお宅、私も一度来てみたかったし!もう社内でも、部長のマンションが超スゴい!って、持ちきりですよ!」
「でも何だか、初めて来たような気がしないっていうか、すっごい落ち着きますね!」
普段は、その美貌さながらに、美しい言葉を使っていたナナコが、突然、乱れた口調になっている理由が、テツオには全く理解不能だった。
……
3人が同じ空間にいる事は、テツオにとっては、苦痛以外の何物でもなかったが、ただ、ただ、この場が終息するのを待つしかなかった。
暫くは何も起こらなかった…どこかのアンティークショップで見かけるような、古材で出来た大きなテーブルを囲み、チズコが「ワインにはこれが一番だから」と、薄く切ったフランスパンにアンチョビーを塗ったものと、生ハムに数種類の果物を添えたお手製の‘つまみ’をアテに、とりとめのない話を続けていた…。
ただ、何れにしても早く、場を収めなくてはと、テツオが思案している時だった…
唐突に、チズコが、『そう言えば、ナナコさんは彼はいるんでしょ?』
「うーん、いると言えばいるしー、いないと言えばいないしー」
『それだけ綺麗だったら、男の人も放っておかないわよねー。』
「いや、それが実は…」
「私、今、不倫してるんです!彼、結婚してるんで!」
『えっ、そうなの?』
「はい!」
『そうだったのね…それは大変ね…で、彼はいくつくらいなの?』
「私より一回り上なんです!」
『そうなの?…で、彼はどんな人?』
「えーっと、国立大出で、仕事も出来るし、出世も周りの人達に比べたらスゴい早くてー…お金もスゴい持ってるんですよー!」
テツオの顔は、今し方飲んでいたワインのように真っ赤に紅潮していった。
『そう…凄いわね!立ち入った事聞くようだけど、この先はどうするの?このままその関係を続けるの?』
「私…私…」
ナナコはそれまでの無邪気な印象から一転、突然、俯き、涙を流し始めた…。
ナナコの長い睫毛から、綿雪のように白く澄んだ頬を伝って一筋の涙がこぼれ落ちていく様は、あまりにも美しく、今、まさに人生の終焉を迎えようとしている事など知りもせず、‘ある者’はそれに見とれていた…。
「いえ…私は彼の事を本気で愛してるし、彼も、奥さんと別れるって、言ってくれました…。」
ナナコの涙は、大粒へとなっていた。
『ナナコさん、気を悪くしないで欲しいんだけど、彼はホントに信用出来るの?奥様と本気で離婚するって約束した?』
「はい…彼からもらったメールがあるんです…奥さん見て頂けますか…?」
テツオはパニックに陥っていた…。
(ナナコ!何をやってるんだ!話が違うじゃないか!そして、何故泣いてるんだ!そもそもお前は‘明日’来るんじゃなかったのか!)
ナナコが見せようとした‘写真付きの携帯メール’には、満天の星空と、愛を綴った文章が書かれていた…
<ナナコ、いつか見た映画のワンシーンを覚えているかい?【愛とは、相手を信じ、許し、待つ事だ…】そのフレーズ通り、君は僕を信じ、許し、待っていてくれた…。一年後の今日、今度は婚約者として、同じ星を一緒に眺めよう…。>
【やめろ~!!!】
テツオは待てなかった…
もう少し我慢出来ていれば、事態は変わっていたかも知れなかったのに…。
『アッハッハッハッ!』
突然、チズコは高笑いした。
『ナナコ、あんた、あんな会社なんか辞めて、女優にでもなった方がいいんじゃない?あ~可笑しい!アッハッハッハ!』
「もぅ~!せっかくこれから彼のクサ~イセリフが飛び出すいいとこだったのに~!いきなり叫び出すんだもん!いやんなっちゃう!」
【ちょっと待て!どういう事だ!?お前ら……!?】
『あなた、エリートかなんだか知らないけど、まだまだガキね!人生経験が足りないのよ。』
【………】
『覚えてないの?あなたがワイドストアに初めて来た時に話した事を…私は幼い頃、両親に捨てられた…。そして、私には血の繋がってない妹がいた事を…。』
【…………!】
『私の源氏名を忘れた?』
【源氏名……あっ、確か…千奈…】
『そうよ!千奈。私の名前は千鶴子。そして、血の繋がってない妹の名前は…奈々子よ!』
【あっ………!!】
『やっと気づいたみたいね!これだから何の苦労も知らない坊っちゃんは困るのよね、ねぇ奈々子!』
「ホント!予定では、もっとジワジワと追い詰めるつもりだったのに、この人、すぐ怖じ気づくんだもん!」
『「アッハッハッハッ」』
【……ちょっと待ってくれ!どういう事だ!チズコ!お前…】
『もう~!まだ分からないの!?あなたは私達にハ・メ・ラ・レ・タ・ノ!』
『あなたは私達の復讐計画にピッタリだったってわけ!』
【…!という事は、最初からこうするつもりで俺と結婚したというのか…!?】
『そういう事。』
『私達は確かに血は繋がってないわ。でもだからこそ、心は繋がってるの!奈々子も結局、あの女に捨てられたの!私達は絶対に許さない!そして、私達を蔑んできた奴らも、絶対に許さないわ!』
【許さない…って…お前、何をどうするつもりなんだ…!?】
『どうするもこうするもないわ!計画通り、あなたには今日ここで死んでもらう。そして、このマンションも、保険金も、私達で山分けってわけ。』
【………!!!】
『そんなに驚かなくてもいいじゃない。どっちにしても、奈々子との関係がバレれば、貴方はもう終わりなんだから。』
『あなたは、不倫をしてしまった自分の良心の呵責に苛まれ、自殺をするの!』
【………!!】
『さっき貴方が飲んだボジョレーに大量の睡眠薬を入れてたの。もうじき効いてくるはずよ。まぁ、それで死ななければ、首でも吊ってもらうわ。持ち上げるのは、ちょっと大変だけどね?ねぇ?奈々子。』
「………」
『奈々子?』
「…テツオさん、これでいいの?あなた、殺されるのよ?」
『ちょっと奈々子!何言ってんの!』
「千鶴子姉さん、私、なんだかこの人が可哀想になってきた。この家も住み心地良さそうだし…彼、まだまだ出世しそうだし、将来、社長夫人ってのも悪くないかなぁって。ねぇテツオさん。」
「ちょっ…!ちょっと待ちなさいよ!あなた、まさか私を裏切る気!?……そんな事絶対に許さない!!」
その時だった!
グァーッ!!!!!
断末魔のような悲鳴が、フロアに響いた…
数分後…そこには、ある者が、血まみれで倒れていた…。
『Moon River』という、彼らにとって皮肉な名が付けられた、 超高層マンションの窓から覗く、妖しげな満月の灯りが、犯人を照らしていた…。
…………………………………完
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どうも~\(^o^)/
どうもどうも~\(^o^)/(笑)
いやいやいや、俺です、洋にぃです(笑)
やっと終わりました( ̄▽ ̄;)
ホントに長々と書いてしまいました( ̄ω ̄;)
でも、読んで下さった方、本当にありがとうございました(*´∀`)♪
初の試みでしたが、いかがでしたか?
始めにお伝えした通り、この物語は、結末が決まっていません。
最後に殺されたのは一体、誰だったのか?
そして、殺人を犯し、月光に照らされたのは誰なのか?
テツオ…チズコ…ナナコ…。
結末は皆さんが決めて下さい( ̄ー ̄)
そこで、初めて、この物語は完結します( ̄ー ̄)
三者三様、色々な思惑が交錯し、騙し合いの物語…。
皆さんなら誰に罪を与えるでしょうか?
裁判シリーズ同様、正解などはありません。
皆さんのジャッジによって、ストーリーも、主役も変わってきます(* ̄ー ̄)
ただ、途中、ナナコが泣いているシーンで、『今、まさに人生の終焉を迎えようとしている事など知りもせず、‘ある者’はそれに見とれていた』という描写があるので、一応、ナナコは生きている体で書きました。
最後まで読んで下さった皆さんに、感謝を込めて…。
フゥー( -。-) =3
バテた~( ̄▽ ̄;) (笑)
でわでわ、皆さん、よい連休を~\(^o^)/