医療・接客業スタッフを暴力から守る60秒護身術|医療機関・病院・交通機関・サービス業・接客業|護身術のSTU -3ページ目

医療・接客業スタッフを暴力から守る60秒護身術|医療機関・病院・交通機関・サービス業・接客業|護身術のSTU

「モンスター・酔っ払いの暴力からスタッフを守る 60秒護身術」セミナーを展開。医療機関や接客業で、トラブルの最前線に立たなければならない企業戦士たちに護身のノウハウをお伝えしています

よく「護身術と格闘技は何が違うんですか?」「護身術って合気道みたいなものですか?」という質問をいただきます。
確かに”見た目”は似ていますし、「護身術に最適!!」と謳っている格闘ジムや道場もよく見ます。
Youtubeにも護身テクニックを紹介している動画がたくさんあります。

でも、私には

”格闘技マニアの格闘技マニアによる格闘技マニアのための護身術”

にしか見えないんですよね。
Youtubeなどでは「簡単なテクニック」と紹介しておきながら、実は結構な練習量を積まないとできない技も多くみられます。
結局、「 俺たちこんなことできるだぜ~」という自慢動画ですよね。

また、何故か現実離れした想定のテクニックも多い。
日本で頭に拳銃突き付けられて、それを奪い取るなんてシチュエーションありますかね?
いったいどんな組織と戦うことを想定した護身術なのでしょうか?
マニア向けで「俺はジャックバウアーになりたいんだぁ!!」という人をターゲットにしている教室なら、それはそれでいいと思います。

「ごく普通に」「街中でおこりそうなトラブル」から身を守りたいと考えている人たち(ここではマニアに対して”ライト層”と呼びます)は、こういった護身術の練習についてこれるでしょうか?

きっと無理でしょうね。

「護身術」という言葉に釣られて入会するライト層は長続きしないでしょう。
だって、実態は格闘技そのものなんですから!
指導者と生徒さんの思いに温度差がありすぎますよ。

私たち「STU」ならびに「トータルディフェンス」では、決してカッコよくはないかもしれませんが、 ライト層が「気軽に」そして「短期間で」街中でおこる確率が高そうな危機から逃げる術を皆様にお伝えしています。

そこから「私はこのくらいできればいい!!」という人、「何だか面白くなってきた、もっと知りたい!!」とのめり込む人…いろいろ分かれてくると思います。

私の最終目標は” 私と関わった人から暴力事件の被害者を出さないこと”
そのためには、生徒さんの温度に合わせて”興味をもってもらい””正しく知ってもらう”ことが大切かな?と考えています。                 

 

 

 

 

「真面目」「勤勉」「誠実」…一般的に日本人はこういったイメージですよね。
しかし、日本人は相手しなくてもよい面倒な人に対しても真面目に受け答えしてしまう人が多く、どんどん面倒な方向に引きずられる傾向があります。

護身術の基本は「危険に近づかない、いち早く逃げる」ことです。


なので、トラブルになりそうな相手からはなるべく早く物理的・精神的な距離をとる必要があります。


ただ、いきなり話しかけられて「怖い!!」と思ったり「びっくり」すると、ついつい質問に正直に答えてしまい、相手のペースにはまる悪循環に陥ってしまいがちです。


こういった場合の対応方法は…

 

例えば迷惑な勧誘電話がかかってきたとします。
非通知や海外からのあやしげな番号であれば、電話をにでない(= 無視)ですよね。
仮に電話に出てしまってから「めんどくさい」と思えば、「あれ?電波の入りが悪いな、もしもーし!!」と芝居したりして切ってしまえばよいのです。

これは、目の前に人がいる場合でも同じです。
基本は 「無視」です、ひたすら無視です。
相手のペースにはまらないためには、これがベストな方法です。

それでも、しつこく付きまとってくる…
そういった場合も、相手の 問いかけに正直に答えてはいけません。
対応方法の例としては


●外国人のフリ(ワタシ、ニホンゴワカリマセーン)をする。

●どんな質問にも同じフレーズで押し通す
 「ちょっと時間ある?」→「わかんなーい」
 「待ち合わせか何か」→「わかんなーい」
 「どこ行くの?」→「わかんなーい」

●相手が想定していない答えを返す
 「どこ行くの?」→「警察」
 「おっさん、金貸してよ」→「今日はいい天気だなぁ」

「こいつアホかっ!!」と思われてもいいので、とにかく 問いかけには答えないことが重要です。
別に面接をやっているわけでもないし、こちらには相手をするメリットはひとつもないのですから、いち早く去ってもらいましょう。                 

 

 

 

護身術においてテクニックは言うまでもなく重要なのですが、それ以上に重要なのが『メンタル』ではないか?と個人的に思っております。

これから数回、護身術におけるメンタリティについて考えてみたいと思います。

 

●『怖い』ときの自然な反応

 

人は恐怖を感じたり、驚いたりすると防衛本能で身をすくませて動きが止まってしまいます。

体だけではなく思考も停止してしまい、頭が真っ白になってしまう(最悪の場合、気を失うことも…)こともありますよね。

これはごく自然なリアクションであって、恥ずかしいことでも何でもありません。

一説では男性に比べ、女性は3倍恐怖を感じやすいとも言われています。

 

しかし護身術的には動きが止まる、心理的に相手に呑まれる(相手のペースにハマる)ことは大変危険です。

 

ではどうすればいいのか?

 

答えは『恐怖』の正体を知って、対処方法を知ることです。

 

これは皆さんが、日常行っている仕事でも一緒ですよね。

仕事でトラブルがあっても、対処方法が確立していればあたふたすることなく、損失は最小限に抑えることができます。

 

『恐怖』も同じ理屈で、恐怖心がゼロにならなくても対処方法を知っていれば心理的にはずいぶん楽になります。

 

続きは次回…

「護身術」とは一体何を指しているのか?
格闘技?武道?逮捕術?軍用格闘術?・・・どれも似ているようで違います。

護身術とは読んで字のごとく「身を護る術」です。
襲ってきた相手を倒したり、捕えることが目的ではありません。
言い換えれば「差し迫った危険から逃げる技術」ということでしょうか。


危険な場所・場面に近づかない、危険なことが迫ったらいち早くその場から逃れることが護身術ということになります。
逃げるのに十分な距離があればよいのですが、すでに接触されているような場合は
「逃げるから10数えるまで待って‼」
というわけにはいきませんよね。

何らかのかたちで相手の動きを封じる必要があります。
写真は少々きつめのお仕置きパターンです。
このくらいきれいに膝蹴りがきまれば、相手はもう追ってくることはできません。

もちろん医療機関や接客業の場合は、いくら迷惑客や理不尽な要求を突き付けてくる相手であっても、ここまで手荒な対応はできません。

面倒な相手には関わらないのが最善の策ですが、立場上、関わらざるを得ない場合もあるでしょう。

 

その場合、最前線のスタッフはどうやって自分の身を守ればよいのでしょうか?

 

本ブログでは、医療機関や接客業など、トラブルに巻き込まれやすい職場の方々へ、そのノウハウをお伝えしてまいります。