自民党初の女性総裁となった高市早苗さんが「私自身はワークライフバランスという言葉を捨てます。
働いて働いて働いて働いて働きます」と語った言葉をきっかけに、今回はワークライフバランスについて考えてみたいと思います。
私自身の働き方を振り返ると、大学卒業後に入社したJTB時代の6年間は、まさに「ライフのためのワーク」でした。
お金を得るために働き、遊びのために仕事をしていたという感覚でした。
その後、ニュージーランドへ渡り、JTBニュージーランドで働いた時期が、最も充実したワークライフバランスだったと思います。
平日は仕事、週末はオークランドでセーリングを楽しみ、仕事と私生活の両方が心地よく調和していました。
帰国後は、京都に本店を構え100年以上続く老舗の豆屋に転職しました。
私が仕えたのは7代目の社長で、生まれながらにして家業を継ぐ宿命を背負った方でした。
その背中から、仕事に生きるという姿勢を強く学びました。
そして、50歳を迎え独立した私は、むしろ「ワークのためにライフがある」と感じています。
自分の人生をかけて使命を全うし、働くことで自分を使い切る。
そんな日々はとても充実しています。
働くことを通して人生の意味を見いだす、そんな生き方をこれからも続けていきたいと思っています。