『一隅を照らす』

 

『一隅(いちぐう)を照らす』という言葉は、天台宗を開いた最澄が、

 

書いた『山家学生式』(さんげがくしょうしき)の冒頭にあります。

 

昨日、こんなことが、、、。

 

自宅から自転車で約20分のところに塾があります。

 

昨日は、車で塾に行きました。

 

荷物を降ろすため塾前に車を停車、朝、7時ごろです。

 

よく話しかけてくれる年配の男性が、ご自宅の前を掃除していました。

 

後ろ姿だったので、声をかけず、車を移動して、駐車して、塾に戻ってきました。

 

この間、約10分。

 

 そのご近所さんは、約60m移動した公園のそばまで掃除をしていました。

 

私:「ありがとうございます。(中略)どうしてそんなに広く掃除できるのですか?」と尋ねる。

 

おじさん:「ここに住んでいた〇〇さんとは、仲良くしてもらっていて、一緒に釣りなどに出掛ける仲だったんだよ、亡くなったけどね。」

 

私:「わたしは、できないなぁ」(秋、サルスベリの落ち葉を拾うことぐらいしかできていません。)

 

おじさん:「それに、時間あるし、暇だしね」

 

その時、思い浮かんだ言葉が冒頭の「一隅を照らす」でした。

 

このように南加瀬という一隅で、ごく普通に掃除する姿に心うたれました。

 

世界を一瞬で平和にすることはできない。

 

今、自分にできることは、ご近所のおじさんのように、

 

今日一日を精一杯、大切に生きる。

 

できれば、塾に来た生徒をすこしでも明るく、元気になる手伝いをする。

 

そして、その子供が家庭を明るくする。

 

こどもの成長を喜ぶ、お父さんお母さんが、職場を明るくする。

 

明るい会社が増えれば、日本がもっと元気になる。

 

日本が元気になれば、世界の平和に貢献できるのではなか、、、、。

 

たまに生徒に言うんです、

 

「いま、君が勉強をがんばることは、『世界平和』つながるんだよ、、、、。

 

キョトとしますが、、、、。(笑)

 

 昨日は、ご近所のおじさんの姿から、

 

「一隅を照らす」ことの意味を再認識させてもらいました。

 

(俺もがんばろう!!!!)

 

わかなべ