本日、「ゲーム依存と対応」のセミナーに参加してきました。
その内容をシェアさせてください。
主催:NPO法人青少年育成開発協会
講師:山本 弘明
まず、興味をひいたのが、
2018年WHO(世界保健機関)が、定義した「ゲーム障害」です。
「ゲーム障害」とは、
『ゲームの優先順位が高まり、生活上の問題が生じても、
その他の興味や日常の活動よりもゲームを優先して継続またはエスカレートさせるほと、
ゲームに対して自らのコントロールを失っており、個人、家族、社会、学業、
仕事などにおける役割に重大な影響を及ぼす状態が12ヶ月以上継続するか
、上記病状が重症である』です。
講師は、
「エスカレート」と「コントロール」を強調していました。
次に興味深いのが「ゲーム障害」の判断基準です。
1、 ゲームのコントロールができない。
2、 ゲームを他の何よりも優先する。
3、 ゲームにより問題が起きているが、
ゲームを続ける、または、エスカレートさせる。
です。
① ~③を満たし、かつ、ゲームによる色々な問題が深刻である。
最も衝撃を受けたのが、ゲーム障害で「脳の働き方が変わるともに戻せない」
という所です。
具体的には、「脳のバランスが崩れる」そうです。
通常は社会的、理性的な「前頭前野」が優勢に働いているところ、
ゲーム依存の人の脳は、恐怖などの感情「大脳辺縁系」が優位に働いてるそうです。
よって、ゲームをしていないとイライラしやすくなったり、うつ状態に陥ったりする。
通常の刺激では「快楽」を感じられなくなり、気力がなくなる、でした。
治療方法は、「病院に通う」です。
※ゲーム依存では、軽症でも重症でも薬は基本的に使わないそうです。
基本には、カウンセリング→モニタリング→認知行動療法。
ゲーム依存への対応
1、 解決をあせらず、話し合いながら対応していく。
2、 ゲームを完全に遮断するのではなく、少しずつ調整していく。
3、 本人が充足感・肯定感を獲得することへの支援
4、 本人と話し合い、ネット利用のルールを作る。
5、 家族全員でゲームをしない時間を決め散歩や
ジョギングをして家族の共有時間をつくる。
6、 有酸素運動が効果大(脳機能のアップ)。
重要事項。
依存症は、完全には治らない。一度やれば終わり。
「今日1日やめよう」の「今日1日の」繰り返し。
最後に、
① 幸せが満たされればゲームをしなくてよくなる。
そのために、
・量が大きい幸せをみつける
例:恋をする。美味しい食事をする。幸せを重ねる
➁長続きする幸せを探す。
例:本、絵画、ドラマ、趣味など
最後に・・・ダーウィンの名言
『最も強い者が生き残るのではなく、
最も賢い者が生き延びるのでもない。
唯一生き残ることができるのは、
変化できる者である』
の言葉で終了。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
若鍋