お母さん むずかしい子にやさしい子育て
~ペアレントトレーニング~その2
まめの木クリニック発達臨床研修所
ケースワーカー 藤井和子氏の講演会に参加。
その内容をシェアしますね。
2回目は、お母さん 「ペアレントトレーニングプログラム」についてです。
発達障害を持つ子どもたちは感覚、注意、認知、言語、記憶、行為、
実行機能、運動などの領域に脳機能の不全があると考えられています。
感覚の過敏もしくは鈍感、注意の持続困難もしくは過集中、認知の偏り歪み、
言語はあるがコミュニケーションのツールとなりにくい、心の理論の未成熟、独特な記憶力、
知っているけど出来ない、多動、不器用、身体の硬さ、ぎこちなさなどが行動特徴として多く見られます。
こうした困難さを持つ子どもは親にとって理解しがたく、「何で?、なんで?、どうして・どうしてこんなことできないの?
ふつう自然におぼえることでしょう?ひんしゅくをかうような考えられないこと平気でいったり、やったりするの?」疑問と、
親の能力のなさという他者の視線、恥ずかしさ、いたたまれなさどう育てたらよいのか、
どうしてあげたらよいのか?混乱と焦りで苛立ち、怒り、無力感、むなしさ、疲労感、
自己否定などでうつ状態に陥りがちで、親子の関係は悪循環の渦になりがちなのです。
ペアレントトレーニングプログラムは発達障害をもつ子どもの理解を深め、親子間の悪循環を断ち、
穏やかなコミュニケーションを通じてこどもの行動を適応的なものにしていくものです。
次回は、養育の難しい子どもたちへの対応
コーチ わかなべ