自分はHIV感染するはずない。その考え危険すぎます。 | 性病検査・性病の症状を現役スタッフが詳しく解説します

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性病科に務める現役スタッフだからこそ分かる
性病検査の種類や対処方法など詳しく解説していきます。

性病に関する正しい知識・情報を出来る限り発信していきます。

こんにちは。
性病検査マスターのランドリーです。

「風俗店に行ってから1週間ほどしたら
尿道からの膿が出て痛みも伴う」と
受診にきた40代男性のお客さん。

後日、尿検査で淋菌が陽性だったので、
抗生物質による治療受けに来院されました。

医師から念のため、30日を過ぎて、
HIV抗原抗体の即日検査(第四世代)を
受けたほうがいい
のではないかとお話ししたところ

「風俗店でHIV検査してるでしょうから大丈夫ですよ」
と自信満々に言われ、
自分はHIVに感染するはずがない
と妙に安心している様子でした。

また「クラミジアとか淋菌は簡単に薬で治るからいいよね」
とも言われたそうです。

知らないこととはいえ、
あきれて何も言えないとはこのことを言うのだと思いました叫び

でもこういった誤った考えの方、
思っている以上に多いんですよね。

風俗に勤められている方には、
一般の方以上に、性病に対する意識が高い方もいます。

ですが、そういう方ばかりでないのも事実です。

またお店側でHIVなどの検査をしている所もあれば
性病の検査をしていないお店もあります。

ですので、当然HIV感染のリスクはあるわけです。

また抗生物質を乱用することで、
耐性菌も招くこともあります。


※耐性菌とは、薬に対して抵抗力を持ってしまい、
薬が効きにくくなった菌のことです。
耐性菌にかかると、薬を使っても病気が治らなくなってしまうのです。

事実、京都府の風俗店で働く女性1人から、
淋病治療に最も有効とされる抗生物質「セフトリアキソンナトリウム」が
効かない病原菌(淋菌)が検出されたという報告があります。

薬を飲めば治るという安易な考え方は、とても危険です。

少しでも正しい知識をもってもらえればなと思います。