アフターピルのQ&A その2 | 性病検査・性病の症状を現役スタッフが詳しく解説します

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性病科に務める現役スタッフだからこそ分かる
性病検査の種類や対処方法など詳しく解説していきます。

性病に関する正しい知識・情報を出来る限り発信していきます。

こんにちは。
性病検査マスターのランドリーです。

前回に続きはアフターピル(緊急避妊薬)に関する
よく聞かれる質問に関して回答します。

※記載した内容は絶対でなく詳細は処方された医師に確認ください。

■アフターピル(緊急避妊薬)を服用後、
避妊しない性交渉しても妊娠しない?


アフターピルを服用後、避妊しない性行為をすれば
妊娠する可能性はあります。


特に排卵期前に服用した場合は、排卵が遅れることが多いため、
服用後の性行為で妊娠が起こり得ます。

生理が来るまでは避妊は必要です。

■72時間を超えてしまった場合、服用しても効果はありますか?

排卵から着床(妊娠成立)に至るまで、およそ6~7日程度
かかることを考えると、5日以内であれば、
避妊できる可能性があると考え、処方したほうが良い
と思います。

ただし服用した時点で着床(妊娠成立)してしまっていた場合は
効果がありません。

アフターピルの文献では72時間以降120時間(5日)以内でも
効果があると報告されております。

有効率はもちろん72時間以内と比べて下がります。

■アフターピル服用後、仮に妊娠してしまったら
子供への影響はありますか?


一般的には胎児への影響は無いとされています。

アフターピルが作用するのは着床前であり、
この段階では母体からの影響はほとんどありません。

ただし、妊娠を先にしていた場合は影響が出る可能性も考えられます。

アフターピルは望まない妊娠を防ぐ最後の手段だと思います。

残念ながら当院でも、リスクある行為をしても
簡単にアフターピルを使えばOKと安易に考えている方が多いです。

基本、繰り返して使うものではありませんし、
避妊効果も100%ではなく確実なものではありません。


またリスクのある性行為は、性病になる可能性が非常に高いです。

今後の妊娠はもちろん、性病を確実に防ぐにはコンドームを
付けること。


また妊娠に関しては低容量ピルの服用も良い方法だと思います。

安易な気持ちからアフターピルを使うことだけは避けて
ほしいと心から思います。