セカンドオピニオン診察のあと、初めての地元のがんセンターでの診察がありました。

 

 

メイヨークリニックのドクターWがあまりに素晴らしかったので、夫は、すべてをドクター Wの言う通りにしたい、と言い出しました。

このあたりから嫌な予感がしたんですけどね、これから先の道のりは平坦ではないなって。まあ治療を受けるのも、その治療を決めるのも夫なので、気が済むようにさせないと納得しないだろうなあ、と思っていました。

 

ドクターW と地元の腫瘍内科医 ドクターEのプランは基本的に同じなのですが、ドクターWは抗がん剤を増やしたい派で、ただし副作用がひどくなければ(←ここ大事です)。

一方で、ドクターEは夫のQOLに配慮して、抗がん剤も標準標的治療も少量から導入して副作用の様子を観察しながら徐々に量を全量にまで持っていきたい派です。

 

夫としては、天下のメイヨークリニックのドクターの指示に全面的に従いたいのです。抗がん剤を休薬しても疲労感はとても強いので、これ以上悪くなることはないだろう、だったらがんを徹底的に攻撃しちゃいたい!と思っているんですね。

 

しかも、ものすごくせっかちな性格で、ゆったり待つとか、様子を見ながらさじ加減を変えていくとか、とっても苦手なんです。そこへ持ってきて地元の医療システムへの不信感もあり、元々疑り深い性格でもあり、天下のメイヨークリニックが素晴らしくて正しいんだ!という妄想に取り憑かれてしまっています。そうすると副作用がひどくなければ、というドクターWのコメントは存在しなかったことになってます。

 

このせっかちな夫と慎重に抗がん剤を導入したいドクターEとの間でどんなバトルとなるのか、ハラハラしながら診察に行きました。自分の時だってこんなにナーバスになったことないのに!夫の診察のたびに、今のところ毎週がんセンターに通っているのでこんなにナーバスになっていては、私の身が持ちません。

 

だったら、私はボクシングの試合でいえばセコンドに徹すれば、と思いつきました。リングで戦うのは夫、これは私の試合ではないんですね。セコンドとしてできることは水分補給、怪我の処置、試合のアドバイス、そして危険になったらタオルを投げ入れることなのかな。

だから、夫とドクターとの間に入って根回し(うー発想が日本人すぎガーン)とか、意見を代弁するとか、そうやって間に入って両者のパンチ合戦の板挟みになることはセコンドの役割ではないので止めよう。

しかし、試合のアドバイスはできるので、戦う夫に役に立つように、こういうパンチは効果があるよ、つまりこんな質問をしてみようと言うことはできるかな、と思いました。

でもチアリーダーにはなりません。両手放しでキラキラのポンポンを振り回して、ミニスカートはいて応援できるキャラでもないし。こういうパンチが来たら、こう動いたらいいよ、と言える時は言うのがセコンドです。

 

夫の脳内は芸術家脳なので、AとBについて話している時に、いきなりPの話を持ってきたと思えばそれがZに飛び、Ωに終わるみたいなことがよくあるんです。ま、こういう時にはタオルを投げて試合を止めて、AとBに話を戻すことができればいいのかな。

 

こう考えられると、自分の役割がハッキリして、すべきことが見えてきます。戦うのは夫ですから、私はセコンドに徹しましょう。これで気分も楽になりました。

 

なんか長くなっちゃったので、診察については乞うご期待!第一ラウンドのゴングが鳴りましたボクシング

 

 

 

待ちに待ったセカンドオピニオン診察がありました。ビデオ診察だったので、事前にメイヨークリニックのアカウントに登録したりだとか、ズームのテストをしておきました。

 

当日は診察の15分前にEチェックインを済ませて待っていると、ナースが画面に現れて、本人確認をした後、バーチュアルルームで待たされます。

待っていると、腫瘍内科医がついに登場です。

 

簡単に挨拶を済ませて、本題に入りましたが、さすがメイヨークリニック、全米一と言われるだけはあります。問診の仕方といい、説明の分かりやすさといい、そして感じのよさといい、もう非の打ち所がないです。

地元のがんセンターの腫瘍内科医も夫のQOLにはすごく配慮があってありがたいと思っているのですが、もっとこうやって分かりやすく説明してくれていたら、夫もセカンドオピニオンと言わなかっただろうなあと思ってしまいました。

 

肝心な治療方針に関しては、地元の腫瘍内科医と基本的に同意見で、副作用が出なければ薬の量を増やしていくことを勧めるとのことでした。

地元の腫瘍内科医と連絡を取り合って、地元のがんセンターとメイヨークリニックと2本立てで治療していくことになりました。

 

これで夫が不信感から解放されて、安心して治療を受けられるようになるといいんですけどね。

 

夫が暴走しておりました。私の時にも暴走した夫です。こうなることは予想していたのですが、巻き込まれて嫌気がさしておりました。

 

 

診断されてから手術まで待たされたことが不信感になってしまっていたんですね。しかも、手術を受けて入院していた病院があんまり良くなかったんです(私も同じ病院で手術を受けたのですが、日帰りだったので、今思えばラッキーだった)。だから、治療ががんセンターに移ってからも、不信感が拭えず、セカンドオピニオンをメイヨークリニックへリクエストしていたんです。

腫瘍内科医も同意してくれて、紹介状を書いてくれたのですが、待っても待っても返事が来ないのですよ。電話しても30分なんか平気で待たされるし。

 

押しが強くて、せっかちで、人使いの荒い夫です。ここで諦められるはずがありません。

夫の元同僚が前立腺がんでメイヨークリニックに行っていると人づてに聞くと、その同僚を通してメイヨークリニックの診察を受けたいと、元同僚に電話をし、メールをし、返事がなければ家まで押しかけて行くという無茶っぷり。

 

それでも返事が来ないので、セカンドオピニオンの結果を待って次の治療方針を決めるはずだったのですが、せっかちな夫としてはもうこれ以上待ちたくない、ということで治療再開となりました。

 

治療再開の日にナースにメイヨークリニックから返事が来ない、と言ったらナースが調べてくれましたよ。紹介した日がたまたまマイクロソフトの大規模な不具合があった日で、メイヨークリニックに紹介状が届いていなかったのだそうですガーン。そして無事に届いたことを確認してくれました。

 

そして、やっとメイヨークリニックから連絡が来て、診察を受けられることになりました。

 

次回に続きます!