【ツイート①】

記事《「語彙の豊かな子」の親がしている5つの習慣》(https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20201124-00248534-diamond-soci)

《①親子で沢山会話する②親はすぐに返事をする③ 親は「聞き役」になる④ 本、新聞、マンガに触れる⑤ リビングに辞書を置く》

意外だったのは「②親はすぐに返事をする」でした。この理由としてはおそらく、親がすぐに返事をしないと子どもの短期的な記憶から消えてしまう(忘れてしまう)ため、また、自分が話しかけた事に対する親の関心の無さを見た子どもが、言葉を探求する意欲を失うためではないでしょうか?

 このブログでお知らせしている「安心7支援」には、「②子どもから声をかけられた時には子どもを見る」「④子どもから話しかけられた時には子どもの話を最後まで否定せず、うなずきながら聞き、その事に共感する」がありますが、これらは「話しかけてきた子どもに反応(見る、聞く)して子どもに関心を示す」と言う意味であり、「返事」はその第一歩なのでしょう。

 子どもの一生の人格に大きな影響を与えると言われる親子間の愛着を育む上で大切な「返事」ですが、語彙力にも影響与えるのですね。


【ツイート②】

記事《スケボー禁止場所に侵入容疑、書類送検へ 注意効果なく》(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20201124-00000002-asahi-soci)

《スケートボードが禁じられた場所に立ち入ったとして、神奈川県警戸部署は県内の20代の男性4人を軽犯罪法違反(立ち入り禁止場所等侵入)の疑いで、近く書類送検する方針を固めた》


男性達は「これくらいいいだろう」と思っていたのかもしれません。何せ、テレビでは立入禁止区域に入って釣りをしているような人生の先輩達の報道を何度も目にしているはずですから。しかし、その人間達も、早晩不法侵入の罪で罰せられるに違いありません。

 この報道は、是非子ども達に知らせるべきだと思います。


【ツイート③】

記事《いじめを受けた子どもに、親と教師が言ってはいけない「3つのNGワード」》(https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20201124-00076518-gendaibiz-life)

《いじめた子がいる教室にいじめられた子を通わせるのは、レイプの加害者がいる職場にレイプの被害者を通い続けさせるのと同じこと》《NGワード  「あなたにも悪いところがある」②「やられたことなど気にしなければいい」③ 「あなたがもっと強くなればいい」》

先ず、加害者がいる場所に被害者を登校させることは厳禁です。心に深い傷を負って「充電場面」(下表)にいる子どもには休ませて愛情エネルギーを補充して安心感を与えるべきです。「活動場面」にあたる復学は自力回復力が働いてからです。もちろん、子供の話を否定せずに聞いて共感(「安心7支援」の「④聞く・共感する」)しながらです。

 ①の例として、記事では、いじめ被害者に発達上の偏りがあり、共感性や協調性が低い子が他の子がいやがることを言ってしまう場合を挙げています。「先天性の特性によるもの」という理解が皆無です。

 ②と③については、親からすれば、子どもの自立を願う“父性”による働きかけのつもりなのだと思いますが、これは、何も問題を抱えない「活動場面」にいる子どもに対してするものです。加えて、刑法上は相手の心に傷を負わせた場合は傷害罪が適用されるそうです。心を刃物などで傷付けられたと同じ子どもに「気にしなければいい」「もっと強くなれ」とは子どもの気持ちを軽視した発言です。親子間の愛着は不安定なものになるでしょう。学校ではいじめを受け、家庭では安全基地を失った子どもは、逃げ場を失い最悪の道を選ぶことになるかも知れません。


【ツイート④】

記事《子どもがおもちゃを片づけない!一瞬で解決する簡単な言葉がけとは?》(https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20201122-00255152-diamond-soci)

《「子供がおもちゃを片づけない!」という時、大人が一緒に片づけるのもいいけど、ひと手間加えると子供が進んで片づけるようになる。それは片づけたモノの数を言うだけ。「ママはひとつ片づけたよー!」「○○くん、3つも片づけたの?すてき!」なんていう具合》

ポイントは①がんばりの数値化、②親との競い合い、ですね。


【ツイート⑤】

記事《自分から勉強できる子どもは、どこが違う? 調査でわかった!できる子が親とやっていたこと》(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20201116-00010001-benesseks-life)

《家庭での平均学習時間を比べると、勉強の時間に関するルールがある子供達の方が、ルールがない子供達に比べて学習時間が長かった》《親子で一緒にルールを決めている子供の約7割が、自分から机に向かうことができているという調査結果も》《大人も子供も、自分で決めたことは納得して受け入れ、守ろうとするもの》

「自分で決めたことは納得して受け入れ、守ろうとするもの」というのはその通りだと思います。

 ポイントは「子供はもちろんのこと、大人にも同じことが言える」ということ。これは、いわゆる過干渉を防ぐ効果と言えるでしょう。話し合っていないと、その時その時の親の気分で「もっと勉強しなさい」と言いたくなることもありそうですが、自分も話し合って決めたルールとなれば、そういう訳にもいきませんね。


【ツイート⑥】

記事《勉強だけじゃない!体験・経験から学ぶ生きるための柔軟な考え方と多様性》(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20201115-00010006-benesseks-life)

《これからの日本の教育は「様々な体験を通して得た知識を新しい発見に繋げる力」「『なぜ?』という疑問を感じ、いろんな視点から検証し解決していく力」「未経験の出来事にも柔軟に対応するため、きちんと判断する力」等が重要視されていきます。要はただ学力をつけるだけではなく、社会に出て自分の意志で道を決めて行動できることが必要になるのです。そのため、家計に無理をしてまで「塾へ行かせないと」と思う必要は基本的にありません。小さなうちからいろんな体験のなかで、幅広い「なぜだろう?こうしてみよう」を感じて実際に経験し様々な可能性を考えられるようになることが大切です》

瀧靖之監修「東大脳の育て方」(主婦の友社)によれば、多くの東大生に共通していることとして「幼少期の熱中体験」があるそうです。それによって子供達は、他の活動や学習に転用できる問題解決力(「ストラテジー」)を身につけるとのこと。

 そもそも発達心理学者のエリクソンによれば、幼児期に達成すべき発達課題は、幼児前期が「自律性(自分のことは自分ですること)」と幼児後期が「積極性」だそうです。親からやらされている習い事なら、子どもの発達から外れてしまっていることもあり得ます。更に「積極性」を身につける活動として相応しいのは「探検活動」(虫取り等)「芸術表現」(お絵描き等)だそうです。これらの活動は、むしろ塾に行かない方が実現可能だと思います。


【ツイート⑦】

記事《「引きこもらされている」40歳女性の悲痛、食べ物を取りに行くのもつらい(https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20201113-00254082-diamond-soci)

《子供が思い通りにならないと、首を絞める、殴る蹴る、包丁を突き付ける、外に出すなどの暴力を振るったというかんしゃく持ちの母親。小学校から帰宅すると母親は給食の献立表を見ながら「これは食べたの?」と、11つ聞いてくる。ウソがつけなかったA子さんは「残しました」と正直に答えると暴力を振るわれた。小学3年生の時拒食症になって入院し体重は18kgまで落ちた。中学に入った頃から風呂に入ると体が擦り切れる位に洗った。朝の身支度も3時間くらいかかるようになった。毎日教科書やノートの忘れ物がないか何度も確認しないと安心できず、睡眠時間は3時間ほどに減少。学校から帰ると下痢をした》

→ A子さんを拒食症、強迫性障害、パニック障害等に陥らせたのは間違いなく母親の養育態度です。完璧を求めそれを過度に子どもに押し付けたためA子さん自身も「完璧でない自分が許せない」という強迫観念に襲われたのです。

 この母親に限らず、子どもにあれこれと注意するのは、程度の差こそあっても、それは親の完璧主義の表れ。決して対岸の火事ではないと思います。